南オーストラリアが自転車レースのツアーダウンアンダー会場として選ばれる、7つの理由 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

南オーストラリアが自転車レースのツアーダウンアンダー会場として選ばれる、7つの理由

オピニオン コラム
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毎年、真夏の南オーストラリア州で開催されるツァーダウンアンダーは、UCI(Union Cycliste International)の世界ツァーの一つ。筆者もいろいろな形でかかわってきた。その経験の中でなぜ南オーストラリア州がこのレース会場に選ばれるのかを探ってみた。

1.一年で一番最初のレース

レースが行われるのはオーストラリアの真夏1月、北半球では寒い冬なので、オーストラリアの夏でヨーロッパ各地で行われるUCI世界ツアーを前に練習や体慣らしをすることができる。また選手たちにはリラックスしている表情がうかがえる。これは本番前の緊張をほぐす効果にも繋がっている。

2.レース会場への移動が容易

州都アデレードからレース会場まではいずれも50~100kmと観客が移動するのが容易である。他の大きなレースに比べると州都からレース会場・レース会場からレース会場までが近いので選手の移動の負担も少なく、また観戦するのも移動に手間取らない。

3.オーストラリア、自然の景観

ヒルズとビーチの両方の景観の中でレースを楽しむことができる。レース会場となるヒルズとビーチ、日々レース会場は変わるが自然の景観の中でのプロレースを楽しむことができる。ワイナリーが協賛しているレース会場も多いのでワインや食事を堪能できることもこのレース観戦の醍醐味と言えるだろう。

4.人工的な遊具施設が少ない

大都会に比べると人工的に作られた.アミューズメント施設がないためにイベントに集中することができる。ツアーダウンアンダーは約1週間にかけておこなわれるが、観客はレースを見たり、サイクリングも楽しむことができる。州あげてのイベントになるためにすべてが自転車一色。観客はプロレースを楽しむというよりも、イベントを楽しむといった感がある。

5.イベントが体系化

フェスティバルとして名高い南オーストラリア州はイベントのマネージメントがしっかりと体系化されている。これには理由がある。オーストラリア6州と準州そして特別地区の中でも南オーストラリア州は、フェスティバル州としての名前を確立。一年を通してイベントが多いためにイベントのマネージメントやプランニングなどの準備に長けている。またイベントプランニング会社と州が合同で実施するものが多いために大きなイベントを成功に導いている。

6.ボランティアの活躍

普段の生活の中でも多く活躍しているボランティア、彼らはそれらの中から大きな経験をしてツァーダウンアンダーの大きなイベントでも楽しみながら実力を発揮する。年齢・性別のボーダーレス、そして、経験がなくてもできることが多く用意されている。ボランティアが携わることで自転車が好きでなくてもイベント自体に係る人が多いために多くの人がイベントの成功を願うのである。

7.各国からのアクセスが容易

南半球は遠いイメージがあるが、中継地点にはシンガポール空港が選ばれている。シンガポール航空はヨーロッパやアメリカ、アジア各国との便も多く、またアデレードにはシンガポールからの直行便があるために各国からシンガポールに乗り継いでくることができる。

2016年のツァーダウンアンダーは、2016年1月16~24日、州都アデレードを中心に開催される予定となっている。

《Australia photographer Asami SAKURA》

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