旧西ドイツ代表として通算68得点(62試合)を挙げ、ブンデスリーガでも365得点(427試合)の最多記録を持つゲルト・ミュラー。爆撃機の異名を取った往年の名ストライカーが、アルツハイマー病を患い2月から施設に入居していることが分かった。
バイエルン・ミュンヘンが10月6日に明かし、ドイツのサッカーファンは大きな衝撃を受けている。バイエルンのカール=ハインツ・ルンメニゲCEOは、「クラブは彼と彼の家族を支えていく」と語った。
また、現役時代バイエルンと西ドイツ代表でミュラーとともに数々の伝説を作り、現在はバイエルンの名誉会長でもあるフランツ・ベッケンバウアーは「ミュラーのゴールがなければ今のバイエルンはなかった」と、クラブの歴史に残した足跡の偉大さを称えた。
「60年代のころは小屋で着替えていた。それが今では素晴らしい施設を作ることができた。もしゲルト・ミュラーがいなかったら、おそらくクラブは今でも小屋で着替えていただろう。大袈裟な話じゃない。ゲルト・ミュラーのゴールがなければ、バイエルンは今の地位まで上りつめていない」
《岩藤健》
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