登山家・栗城史多が9月16日朝、エベレスト登頂に挑むためにベースキャンプを出発した。
栗城は2012年、気象条件の厳しい秋季エベレスト西稜の8070m地点で強風のため登頂を断念。下山途中で両手・両足・鼻が重度の凍傷となり、9本の指を失った。今回、自身5度目となる秋季エベレスト（標高8848m）に、ネパール側から単独・無酸素で挑む。
栗城は、8月21日に日本を出発。高所順応のためロブチェ・イーストピーク（標高6119m）に登り、9月7日にエベレストのベースキャンプ入りした。9月16日朝には、ベースキャンプを出発。順調に進めば、20日～21日にエベレスト登頂となる。4月に発生したネパール大地震の後、エベレストに挑戦するのは世界初。
ベースキャンプ出発前に栗城は、「まずは、良い登山をしていきたいと思います。そして登頂して生中継を行い、多くの人たちと夢を共有して、チャレンジすることの楽しさを伝えていきたいなと思っています。天候は、ちょっと雲が多いけれど、風は強くないので2012年のような強風に遭うことはないかなと思っています」とコメントしている。
今回の挑戦の様子は、インターネットを通じて映像を配信。エベレスト登頂のアタック時には、「冒険の共有」インターネット生中継を予定している。
《美坂柚木》
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