コボスタ宮城で9月9日、楽天とロッテが対戦。楽天が4-2と競り勝った。2点差の九回にはクローザーの松井裕樹がマウンドに上がり、ヒットと四球で二死一塁、二塁のピンチを背負ったが最後は荻野貴司を三振に仕留めた。
開幕前は新戦力キャム・ミコライオの前を抑える、セットアッパーの役割が期待された松井。だがミコライオが離脱したことにより、高卒2年目ながら試合を締める大役が回ってきた。
開幕から松井は抜群のマウンド度胸と、高い奪三振率でシーズンを通し、クローザーの役割を果たしてきた。9日の試合で28セーブ目を記録したことにより、平井正史が持っていたプロ入り2年目でのセーブ記録27を抜いた。
この記録に松井は、「セーブというのは何回も言いますが、自分ひとりの力でできるものではないので、八回に逆転してくれた野手の皆さん、それまでつないでくれたピッチャーの皆さんに感謝して、今日はこの記録ができたと思うのでありがとうございます」とお立ち台で笑顔を見せた。
松井の記録達成には、「松井くんもうそんなにセーブしてたの…」「50勝のうち28セーブが松井裕樹ってのが喜んでいいのかどうか…」「柳田トリプルスリー目前もすごいが、 高卒2年目28セーブの新記録の楽天松井裕樹くんももっと褒めてくれ」「松井くん平気でイニングまたぎさせられてるし登板過多なんじゃ」「すげぇ…けどもやっぱり先発の松井くんが見たいです!」「30セーブ目行くよ!松井くんならいけるわ」などの声が寄せられている。
六回に出たウィリー・モー・ペーニャの同点ホームラン、八回に無死一塁から初球で盗塁を成功させた森山周など、まさに全員がつないで達成した記録だった。
《岩藤健》
page top