8月18日に行われたロッテ対日本ハム戦は、日本ハムの大谷翔平投手がロッテ打線を6安打無失点に抑え、完封で自己最多の12勝目をマークした。
「今日から開幕するぐらいの気持ちで、開幕戦のつもりで投げました」
試合後のヒーローインタビュー、大谷はマイクを向けられるとそう答えた。自己最高のシーズン12勝目に王手をかけながら最近は2連敗。8月は未勝利で足踏みを続けていた。
そんな鬱憤もまとめて晴らすかのような12奪三振の快投。最後は一塁、二塁とされたが155キロの外角高め真っ直ぐで空振りを奪い、ゲームを締めた。
試合後の大谷は「市川さんがすごく良いリードをしてくれた。打線も流れがくるよう点を取ってくれて助かりました」と周囲への気配りを忘れず、プレーだけでなく言動でも21歳の若者らしからぬ落ち着いた振る舞いを見せた。
この勝利に「自己最多12勝目&完投&完封おめでとう」「最後の投球は凄かった!」「大谷くん、完封での12勝目おめでとう!」「エースが投げて4番が打って勝つ!」「次元が違う…なんかメジャーに行くとおもうと寂しくなるな」なども圧巻の投球と喜んだ。
この試合には、アリゾナ・ダイヤモンドバックスで球団社長付補佐を務める、ランディ・ジョンソン氏が視察に訪れていた。メジャーで303勝を挙げ殿堂入りも果たした左腕の目に、果たして大谷はどう映っただろうか。
《岩藤健》
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