5月に米国司法当局が大規模な汚職に関わったとして、FIFA(国際サッカー連盟)の幹部を含む6名を逮捕、14名を起訴した事件は新たな進展を迎えている。
FIFAの元副会長ジェフリー・ウェブが、ブルックリンにある連邦裁判所で裁判準備のための審問に臨んだ。米国司法当局は事件に関与したと見られる他の人物についても、アメリカに身柄を引き渡すよう引き続き求めていく。
起訴された14名のうちアメリカに引き渡されたのは3名だが、FIFAの幹部で移送に応じたのはウェブだけだった。
元CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)の会長だったウェブは、2013年ゴールドカップのマーケティング権利と引き替えに賄賂を要求したとされるが、7月に出廷した際は否定していた。
ウェブと弁護士は連邦裁判所の前で待ち構えていた記者に何も語らず、無言で立ち去った。次は10月に出廷する予定。
順調に進めば今後、ウェブ以外の関係者も続々とアメリカに集まる。
《岩藤健》
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