第97回全国高校野球選手権大会11日目、第3試合は花巻東（岩手）と仙台育英（宮城）の東北対決になり、序盤のリードを守った仙台育英が追いすがる花巻東を振り切った。
21年ぶりのベスト8、そして東北勢初の選手権優勝に向け、難敵との試合を迎えた仙台育英。平沼翔太投手を攻略し、センバツ王者の敦賀気比を破ってきた花巻東に、エースの佐藤世那ではなく百目木優貴を先発マウンドに上げた。
百目木は四回に熊谷星南からソロホームランを浴び、佐藤唯斗にヒットを許したところで降板。3回1/3を5安打、2失点の成績だった。ライトの守備に回った百目木は4打数4安打、1打点を叩き出しバットでも勝利に貢献した。
代わった佐藤は5回2/3を2安打、1失点に抑えリードを守った。
試合後に花巻東の佐々木洋監督は「点差以上に力の差があった」と、仙台育英の強さを称えた。
東北対決を制した仙台育英に、「いい試合だった。この2校が3回戦で当たるとは、本当にもったいなかった」「今年の仙台育英はマジで優勝あるな」と高校野球ファンも悲願の初優勝を期待する。
だが試合後に発表された抽選の結果、準々決勝の相手は秋田商業。またも東北勢同士の試合に「秋商と仙台育英とかまじか…どっちも応援してたんだけど」「仙台育英と秋田商業。準々決勝で対戦なんて勿体ない！」「東北勢、またつぶし合いか」「まーた東北対決。 こりゃ今年も白河越えは無さそう」など、同地区同士での試合が続くことを惜しむ声が多い。
《岩藤健》
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