プレミアリーグのレスターに所属するFWジェイミー・ヴァーディが先月、日本人への人種差別的発言を行っていたとして問題になっている。同クラブには日本代表FW岡崎慎司も所属する。
イギリスの大衆紙『サン』によると、7月下旬にカジノでヴァーディがポーカーをしていたところ、東アジア人と見られる男性が背後に回り彼の手札を見た。それに激昂したヴァーディが「JAP(ジャップ)」と連呼し男性に詰め寄ったとされる。
ヴァーディは昨シーズン、マンチェスター・ユナイテッド戦で全ゴールに絡む活躍を見せ、5-3の逆転勝利に大きく貢献した。そのときのプレーが認められイングランド代表に初選出、8月8日に行われたサンダーランドとの開幕戦でも得点を決めていた。
9日にヴァーディは「自分が引き起こしたすべての侮辱を心から謝罪したい。後悔するような誤った行為であり、すべての責任は自分にある」と謝罪文を発表した。
これに合わせクラブも、「我々は選手たちに対してピッチ内外で最高のスタンダードを求めている。社会の模範となるよう要求している。ジェイミーの謝罪については認識しており、ただちにこの件についての調査を開始する。調査が終わるまではいかなるコメントも差し控える」と声明を出した。
レスターは2カ月前にもタイ人女性に対する人種差別的行為があったとし、選手3人が解雇されている。レスターのオーナーはタイ人のヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏だが、今回のヴァーディにはどのような対応を見せるか。
現地のファンからは「重要な戦力なので解雇まではいかないだろうが、代表でのキャリアは終わった」という声が聞かれる。
《岩藤健》
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