2015年ツール・ド・フランス、7月20日の第16ステージ。ポイント賞トップを守りながらも今年はステージ優勝がないスロバキアのペーター・サガン(スロバキア)だが、この日も今大会5度目のステージ2位に終わった。
悲願のステージ優勝に向けて、3日連続で逃げに乗ったサガン。この日最後のマンス峠の下りは、2003年にホセバ・ベロキが暑さで溶けたアスファルトにタイヤをとられ、大腿骨骨折などの重傷を追った難所。同じく猛暑のコンディションの中、サガンは逃げるルーベン・プラサ(ランプレ・メリダ)を決死の覚悟で追いかけたが、最終的にツール通算16度目の2位に終わった。
ポイント賞のリードは広げたサガンだが、逃げ集団の中で警戒され、苦戦したと振り返っている。
「この下りは2年前走っていたし、ベロキのクラッシュもテレビで見ていて知っていた。またも惜しかったね。2位を狙っていたから満足だよ。ウソだよ、冗談だ。これ以上何をすべきかよくわからない。すべてをトライしているんだ」
「例え死を意味していても、下りではできる限りトライしないといけなかった。上りでは僕がひとりで集団を引いた。誰も僕とレースしたがらなかったからね。ロット(スーダルのアダム・ハンセン)がアタックしたときは誰も追いかけなかったけど、僕には全員でついてくるんだ」
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