2015年ツール・ド・フランス、7月14日の第10ステージ。今大会初の頂上ゴールで総合優勝争いが本格化する中、イギリスのクリストファー・フルーム(スカイ)が4強、5強と言われる選手たちの中で最強であることを証明した。
上りでライバルたちが苦戦する中、スカイはハイペースを維持し、最後はフルーム自らのアタックでとどめを刺した。これでマイヨジョーヌを守るとともに、2年ぶりのツール制覇に向けて大きなアドバンテージを築いた。
「最高のステージだ。僕たちは必ずしも攻撃的に走りたくはなかった。逃げを行かせて、他チームに追わせて、いつもより守備的に走ることで満足だった。でも、ビッグネームが苦戦し、脱落したのを聞いて、ポートとトーマスに『プッシュしよう』と指示したんだ」
「休息日の次の日で、ライバルたちが苦しんでいたのを感じた。僕は道が平坦になる前の急勾配区間でアタックした。夢のようなシナリオだ。特にリッチーが2位に入って、キンタナからボーナスタイムを奪ったからね」
「でも、レースはまだ先が長い。2013年はコンタドールが横風と下りで戦いを挑んできた。2年前、僕たちはピレネー2日目に苦戦した。それを繰り返さないことを願うよ。油断はしない。メカトラブルやパンクはつねに心配だ。序盤の逃げにも注意しないといけない」
「キンタナがグランツール3週目に強いのはわかっている。今日は彼がアタックをするのを待っていたけど、そうはならずに僕が彼にアタックした。7月14日にマイヨジョーヌを着て山頂で勝ったとき、(2013年の)モンバントゥの感覚がよみがえって最高だったよ」
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