2015年ツール・ド・フランス、第3ステージのユイの壁(ミュール・ド・ユイ)でも3位に食い込んだフランスのアレクシス・ブイエルモーズ(AG2Rラモンディアル)は、7月11日の第8ステージでもうひとつの「壁」ミュール・ド・ブルターニュを制し、ツール初勝利を挙げた。
元マウンテンバイク選手で、昨年のジロ・デ・イタリアでは11位に入った期待の27歳。この日は、クリストファー・フルーム(チームスカイ)ら並みいるビッグネームを破って2015年ツールでのフランス勢初勝利をつかみとった。
「僕はミュール・ド・ユイとミュール・ド・ブルターニュを狙っていた。ユイでの3位はとてもよかった。今日は2回アタックすると決めていた。一度目は最も急勾配のところ、2度目は少し回復し、フルームが加速した後だ」
「僕はパンチ力あるクライマーなので、こういうゴールは僕向きなんだ。引き離したときは驚かなかったけど、逃げ切るのは難しかった。ゴールラインを越えて数分は、実感がわかなかったよ」
「僕はキャリアであまり勝ってない。まだ3レースだ。でも、マウンテンバイクから転向して、ロード選手としてまだ3年目なんだ。できるだけ早く学ぼうとしている。僕にはペロー、バルデ、リブロンといい先生がいる。まだ、才能もチームのエースとなる力もない。チャンスがあるときはいつでも勝負するんだ。でも、とらぬ狸の皮算用はしないよ」
「父のことをいつも考えている。彼はツールに情熱を抱いていたけど、3年前に亡くなったんだ。僕がツールでステージ優勝したのを見てたら誇りに思っただろう。子どものころはレースを見に、僕といとこを沿道へ連れて行ってくれたんだ。家族はいつも応援してくれた」
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