2015年ツール・ド・フランス、7月8日の第5ステージ。この日の優勝候補のひとりだったフランスのナセル・ブアニ(コフィディス)が落車に巻き込まれ、リタイアとなった。
序盤10km地点で集団落車が発生し、コフィディスはブアニを含む5人が地面に投げ出された。他の4人はレースに復帰したが、ブアニは長時間起き上がることができず、最終的に病院へ搬送された。検査の結果、骨折はなかったが、手首、肩、臀部の負傷が明らかとなった。
チームを移籍し、今年のツールに賭けていたブアニ。直前のフランス・ロード選手権で負傷しながらも強行出場し、さらに第2ステージで落車に巻き込まれてもレースを続けていた。しかし、一度もゴールスプリントを見せることなく、ツールを去ることになった。
「10km地点の下りで、僕は時速50kmで落車した。道の真ん中で、横から落ちた。でも、運よく骨折はなかった。すごく残念だよ。特にシーズン開幕、そしてツール開幕から僕のために頑張ってくれたチームメイトに申し訳ない。シーズン後半戦があるから、しっかり休養する」
「10日間で3度目の落車だ。運がないね。8人のチームメイトの幸運を祈る。ツールはまだ長いんだ」
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