6月15日、都内にて『みんなで防ごうデング熱! 親子虫よけ教室』が開催された。
同イベントは、ヒトスジシマカが媒介する感染症(デング熱)などの感染リスクの意識を高め、予防のための正しい虫よけ方法を紹介するために行われたもの。
会場となった、東京都中野区の学校法人常盤学園やよいこども園には、同園の園児とその保護者が集まり、小児科医の粂川好男氏(杉並堀ノ内クリニック小児科院長)による講演会が実施された。
まず始めに粂川医師は、「蚊に刺される人が減れば、デング熱は流行りにくくなります」と言い、蚊が本格的に吸血行動を行う時期は、気温が25度前後になる6月ごろで、草むらや木陰、蚊が産卵しやすい場所(水が溜まるゴミや設備の側)に、蚊が発生しやすいことを説明した。
続いて、人を刺すのは産卵時のメスの蚊だけで、卵の栄養源として血液を吸うことや、体温・湿度、吐く息や皮膚から出る二酸化炭素、汗などに反応して、蚊は人を感知していることを紹介。
さらに、「体温が高い人、肥満傾向の人、やや汗かきの人、黒い服を着ている人、お酒を飲んでいる人、血液型がO型の人は、蚊に刺されやすい傾向があります」と、粂川医師は話していた。
また、「蚊に刺されにくい服装(長袖、長ズボンの着用)」と「虫よけ剤の使用」が虫よけ対策の基本だと話したあと、厚生労働省が虫よけに効果がある成分として認めているのは「ディート」と「レモンユーカリ油」の2つしかなく、ディートに関しては、濃度が高いものほど虫よけの効果が持続することを説明した。
最後に粂川医師は、スプレータイプの虫よけ剤を使用するときのコツを紹介。虫よけ剤を直接体にスプレーするだけだと塗りムラが出てしまうため、まず手のひらに虫よけ剤を吹きかけ、それを蚊に刺されやすい部位(首の横、二の腕の外側、ひざの裏、くるぶし)に塗ったあと、手のひらを使って、各部位に虫よけ剤を広げるのが、正しい塗り方だと話していた。
なお、今回のイベントを主催した「みんなで防ごう! デング熱プロジェクト」のサイトでは、デング熱対策最新ニュースや、蚊・虫よけに役立つリンク集などが公開されている。
《ダイエットクラブ編集部》
page top