4月11日の西武対ロッテ戦は、西武が中村剛也の3号2ランホームランで2-1と勝利。悩める主砲の一発で元エース涌井秀章から勝ちを拾った。
開幕戦5連勝で最高のスタートを切った西武。だがその後は1勝4敗の大ブレーキ。最近5試合で5点以上点を奪ったゲームがなく、課題は得点力不足にあった。特に主砲の中村、エルネスト・メヒアに当たりが止まっており、ランナーを還すことができない。
ロッテ先発は一昨年まで西武にいた涌井。かつてのエースに西武打線は翻弄され、五回まで1安打に抑えられる。対するロッテも初回に福浦和也のタイムリーで先制したものの、その後は牧田和久から点が奪えず、1-0の投手戦で回は進んだ。
西武唯一の得点は、やはり中村のバットから生まれた。フォアボールで浅村栄斗が出塁し、変化球が高く浮いた失投をひと振りで仕留める2ランホームラン。好投を続ける涌井から、数少ない得点チャンスを活かした一発に「おかわり君サイコー」「涌井くんから打ったのが大きいね」「元同僚からの一発で逆転勝ちなんて、なんて胸熱な勝ち方なんだ!」と、主砲の働きをファンも喜んだ。
西武のチーム防御率1.95はヤクルトに次いで12球団2位、一方で打率.212はオリックスと並ぶ最下位だ。課題は明白だけに、今後の梃子入れが待たれる。
《岩藤健》
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