ベルギーのクラシックレース、2015年ヘント~ウェベルヘムが3月29日、ダインゼ~ウェベルヘム間の240kmで開催。雨と強風による悪条件下のレースで、イタリアのルカ・パオリーニ(カチューシャ)が先頭集団からのアタックを成功させ優勝を飾った。
この日は、激しい雨と強風で集団が分裂したり、選手が吹き飛ばされたりする過酷なレースとなった。序盤は7人の選手が逃げ、最大約9分のリードを築く。
しかし、横風がさらに強くなった残り130km地点で逃げは吸収され、集団も斜めの隊列となり大きく3つに分裂する。残り100km地点で集団はほぼひとつにまとまるが、ここでマールテン・チャリンギ(ロットNLジャンボ)が単独アタック。
さらに残り76km、一度目のケンメルベルグの丘でユルゲン・ルーランツ(ロット・スーダル)がチャリンギを追い越し、独走態勢を築く。
その後方ではダニエル・オス(BMCレーシング)、ゲラント・トーマス(チームスカイ)、セプ・バンマルケ(ロットNLジャンボ)、ステイン・バンデンベルフ(エティックス・クイックステップ)、イェンス・デブシェール(ロット・スーダル)が追走に飛び出し、ここにニキ・テルプストラ(エティックス・クイックステップ)、パオリーニが合流。ルーランツを約2分差で追いかけ、メイン集団との差を大きく開いていく。
単独で60km近く逃げ続けたルーランツだが、残り17kmでついに捕まる。その後は、合流した先頭8人での優勝争いとなり、ラスト6kmでアタックしたパオリーニが見事な独走勝利を飾った。11秒差で2位はテルプストラ、3位にトーマスが入った。
普段はスプリンターのアレクサンドル・クリストフらの名アシストとして貢献している38歳のベテラン、パオリーニにとって、これがワールドツアーのクラシック初制覇となった。
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