【選抜甲子園15】超スローボール、65年ぶりのホームランが飛び出した2回戦…大会8日目結果 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【選抜甲子園15】超スローボール、65年ぶりのホームランが飛び出した2回戦…大会8日目結果

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【選抜甲子園15】超スローボール、65年ぶりのホームランが飛び出した2回戦…大会8日目結果
  • 【選抜甲子園15】超スローボール、65年ぶりのホームランが飛び出した2回戦…大会8日目結果
大会8日目を迎えた選抜高校野球は2回戦3試合が行われた。どちらが勝つか最後まで分からない接戦の末、ついにベスト8が決まった。

■第1試合:県岐阜商(岐阜)3-0近江(滋賀)

琵琶湖ブルーのユニフォームが目に鮮やかな近江高校。準々決勝進出を狙う彼らの前に立ちはだかったのは、県岐阜商のエース高橋純平だった。近江は大会屈指の好投手を攻略するため、高橋がカウントを取りにくる変化球、特にカーブへ狙いを定めていた。

だが高橋は一回2アウト走者なしからカーブをセンター前ヒットにされると、相手がこの球を狙いにきていると即座に察した。以後はストレートとスライダーを中心に、力のある球で押していく。

決して調子は良くなかったという高橋。ボールが上ずっていたと言うが、それでも9回を3安打無失点10奪三振、四死球1で抑えた。

この試合に勝った県岐阜商はPL学園に並び、選抜高校野球で歴代3位タイの通算48勝目を挙げた。

■第2試合:天理(奈良)1-3健大高崎(群馬)

積極的な走塁で"機動破壊"を実践する健大高崎が、奈良の天理高校と対戦した試合は、終盤に一瞬の隙を見逃さなかった健大高崎が制した。

先に1点を先制した健大高崎だったが七回表に追いつかれる。それでも試合を振り出しに戻された直後、裏の攻撃で4番・柴引良介がセンター前ヒット。デッドボールと送りバントで1アウト二塁、三塁のチャンスを作り出す。

7番・佐藤望の打球はファーストゴロだったが、内野守備の隙を突き送球の間に三塁ランナーが一気にホームイン。再び勝ち越した。

八回裏にも1点を追加した健大高崎。選抜3年ぶりのベスト8に進出した。

■第3試合:松山東(愛媛)2-3東海大四(北海道)

21世紀枠で出場ながら1回戦では二松学舎大付を破った松山東。82年ぶり出場でベスト8を狙った試合は、終盤までリードしたが八回に逆転され惜敗した。

松山東は一回の表。先頭の1番・清水智輝がレフト前ヒットで出塁。送りバントと三振で2アウト二塁になり、打席には4番の米田圭佑。カウント2-1からキャッチャーは外へスライダーを要求する。しかし、これが真ん中に入る。甘い球を見逃さず振り抜いた米田。なんと松山東の選抜大会初、春夏通じても優勝した1950年夏大会以来となる、65年ぶりのホームランで初回2点を先制した。

だが、その後は東海大四のエース大沢志意也も立ち直り、ヒットは打たれても追加点を許さない。するとチームは八回に疲れが見える松山東の亀岡優樹を攻略。5本のヒットを集中させ一挙3点。瞬く間に逆転した。

苦しみながらも目標としていたベスト8まで勝ち残った東海大四高。準々決勝では健大高崎との試合が控える。

また、この試合で東海大四高の大沢が上空高く放り投げる超スローボールを投じ、甲子園を沸かせた。昨夏の大会で当時のエース西嶋亮太が投げ、賛否両論を巻き起こしたボールが、再び甲子園に帰ってきた。


■3月29日の対戦カード

大阪桐蔭(大阪)-常総学院(茨城)
静岡(静岡)-敦賀気比(福井)
浦和学院(埼玉)-県岐阜商(岐阜)
健大高崎(群馬)-東海大四(北海道)
《岩藤健》

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