日研総業は、「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクト第2弾のレポートを公開した。
元サッカー日本代表の中田英寿さんと立ち上げた「モノづくりニッポン e仕事×ReVALUE NIPPON」プロジェクトでは、第2弾として日本の伝統文化や技術の高さ、“ジャパンクオリティ”を国内外に伝え、次世代に繋いでいく一流の「塗師」を育成するキャンペーンがスタートしている。
漆芸家で「蒔絵」重要無形文化財保持者（人間国宝）の室瀬和美さんが、プロジェクトに参画。求人サイト『e仕事』で次世代の「日本の塗師」を一般から募集し、倍率約40倍の応募から5人の採用が決定した。
3月18日には、東京都内にある室瀬さんの工房で研修がスタート。初日となる今回は、漆塗りの歴史や道具、作業工程に関する座学を実施。その後“木地固め”という、器に漆を塗っていく作業を行った。
室瀬さんの研修を受けた塗師採用者は、「ペンキ塗装の経験はありますが、漆塗りは何もかもが違う！」とコメント。改めて漆塗りの技術の奥深さを実感した。現場には中田さんも駆けつけ、「どこに行くか、どういう作品ができるかではなく、まずは自分がやりたいことを見つけ、それに向かって行くことが必要」と、研修を受けている5人に声をかけた。
塗師採用者たちは、6月初旬まで複数回に分けて室瀬さんの工房で漆塗りを師事し、塗りの技術や知恵、日本の伝統工芸の魅力を身につける。その後、中田さんとともにイタリアに渡る。ミラノ万博の開催時期に中田さんの日本文化発信イベントなどに参加する予定だ。
《美坂柚木》
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