3月15日、ハリルホジッチ新監督が就任後初となるスタッフ会議に参加。27日と31日の予定されている試合に向けた合宿に、32人程度のメンバーを召集する意向を明らかにした。
ハリルホジッチ流哲学の注入が始まる。ハリルホジッチ監督は、自身の哲学をチームに浸透させるため、インテル・ミラノの長友佑都らケガで万全でない選手も合宿に召集する。
かつて指揮をとったフランスのクラブチームの監督時代には、「独裁者」とも揶揄されたほど規律を重視する同監督。勝つための戦術の徹底、チームに求める厳しさの注入が最初の仕事になりそうだ。これに対してファンは、「アギーレとは異なるタイプの監督であることは間違いない。選手も監督がコロコロ変わって大変だな」「手厳しい監督っていうイメージ」「先日のJリーグの生ぬるい試合を見て、いろいろ思うこともあるだろう」など、コメントを寄せている。
会議に出席した手倉森誠監督は「厳しさと情熱を感じた」と第一印象を語るなど、噂に違わぬ厳しさをひしひしと感じた様子。「日本はバルセロナでもブラジルでもない」と、パスサッカーや個の力を日本に求めていないともとれる発言からも、日本にふさわしい戦い方を模索する構えだ。
ハリルホジッチ監督と親交のあるオシム監督は、かつてサッカー日本代表監督就任時の会見で、「日本化」というキーワードを用いて目指すべき方向性を示した。ハリルホジッチ監督の目指す「日本化」はいかなるものか。約10日後に迫ったチュニジア戦で、その一旦を垣間見れるはずだ。
《浜田哲男》
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