また、シーズン最初の公式テストということでホンダ勢、トヨタ勢とも各車毎にエンジンの仕様が微妙に異なるなどもしており、いつものテスト以上に“但し書き”が多く必要な前提状況ではあったが、トップタイムをマークしたのは13年チャンピオンの山本尚貴(#16 TEAM 無限/ホンダ)だった。タイムは1分38秒128。ベストタイム2位もホンダ勢で、塚越広大(#10 REAL RACING)が1分38秒511を記録。3位がトヨタ最上位で1分38秒744の平川亮(#7 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)だった。
小林可夢偉(#8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans/トヨタ)は1回目のドライ時にデグナーカーブでコースアウトして赤旗(セッション中断)の原因になる局面もあったが、マシンには大きな損傷がなく、その後も走行を継続。ベストタイム的には1分40秒254で15位という結果にとどまったが、雨の2回目セッション最終盤に“魅せて”くれた。
もっとも雨が強まっていたと思われる状況でセクター1の全体ベストタイムを2周続けて更新するなどし、最終的に1分53秒463という1周タイムをマーク。それまではこのセッションのタイム順で10位近辺だったが、4位へとポジションを上げた(最終的にはセッション5位。このセッションのトップタイムはアンドレ・ロッテラー=#2 PETRONAS TEAM TOM’S/トヨタの1分53秒141)。