2月20日、侍ジャパンの小久保裕紀監督が広島のキャンプ地を訪問。メジャーから広島へ復帰した黒田博樹投手のブルペンでの投球に熱い視線を送った。
黒田はこの日、前日の30球から倍以上となる80球を投げた。これを捕手の後方から見とどけた小久保監督は、黒田の侍ジャパン召集について「十分にあると思う」と話した。
侍ジャパンは中長期にわたる代表選手の育成プロジェクトを推進しており、基本は投打ともに若手からの選抜となっている。だが、メジャーでも一線級の投手として君臨してきた男の力は国際大会で是が非でも必要。今後も候補選手として注目していく存在だろう。
2015年11月には、日本と台湾を舞台とした野球の国際大会「プレミア12」が初開催される。2015年シーズンに活躍した選手が選ばれる見込みだが、そこに黒田が召集される可能性は十分にある。黒田は「年齢的に自分はないでしょう」と謙遜するが、国を背負う戦いに闘志を燃やさない男であるわけがない。
小久保監督は、ソフトバンクに復帰した松坂大輔投手に対しても、「今シーズンの活躍次第では十分に召集する可能性はある」と話しており、全選手に門戸が開かれている状態だ。黒田も松坂もメジャー時代はチーム事情で召集が困難だったが、国内にいるのであれば敷居は低い。国際大会で彼らが躍動する姿をファンは思い描いている。
《浜田哲男》
page top