現地11日にウェストハムと対戦したサウサンプトン。ロナルド・クーマン監督が前日会見で吉田麻也の左SB起用を示唆、結果フル出場を果たすこところに監督の信頼を獲得しているようすがうかがえる。
サウサンプトン守備陣は左SBのレギュラー、バートランドが出場停止。さらに2番手のターゲットも前節QPR戦で負傷し、ウェストハム戦は出場不可。そんな危機的状況にある左SBで出場濃厚となっていたのが、QPR戦で急遽左SBとしてプレーし決勝点をアシストした吉田麻也だ。実際にこの試合でフル出場を果たした。
試合前の会見で信頼の度合いがうかがえる。
「クーマン監督(以下敬称略):マヤは違うポジションでも良いプレーができることを既に証明した。バートランドやターゲットを起用できないのであれば、右利きの選手を左サイドに置かなければならない」
ライバルチームに比べ決して資金が潤沢ではない。大型補強しているわけではないサウサンプトンだが、ここまでリーグ3位とチャンピオンズリーグ圏内をキープしている。
その要因をクーマン監督は守備にあるとした。実際、今季リーグ戦で11度のクリーンシートを記録している。キョロルやサコ擁するウェストハムに対する守備について、クーマン監督が語った。
「クーマン:キャロルがプレーする場合は、彼をエリア内に入れないようにする必要がある。相手GKやDFにロングボールを蹴らせないよう、プレッシャーを掛けなければならない。キャロルがいない場合は、サコやバレンシアのような非常に速く、優れたアタッカーによる違うスタイルでプレーしてくるだろう。その場合は守備のやり方も変わってくる」
《岩藤健》
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