プロレスラーの天龍源一郎は9日に都内で会見を開き、現役引退を発表した。引退については、既に昨年末から考えていたという。
天龍は大相撲時代、部屋の後継者争いに巻き込まれたことに嫌気が差し、廃業して全日本プロレスへ入団。ジャンボ鶴田とのタッグで一世を風靡した。
全日本退団後はSWS、WAR、新日本、プレロスリング・ノアなどを渡り歩き、65歳の現在まで無骨なプロレスでファンを楽しませ続けてきた。
天龍は引退の理由について「今までプロレスラーを続けてこられたのは、家族の支えがあったから。家内の病気があったので、今度は俺が支えていこうと思った」と、家族の健康問題があったことも明かした。
ミスタープロレスの引退にファンからは「偉大なレスラーが、また一人。寂しいけど、これも時代」「最高のプロレスラーは天龍源一郎さんだと言って良いと思う。 異論は認めん!」「お疲れ様でした。年をとっても相手に真っ向からぶつかっていくスタイル、個人的にすごく好きでした」「また偉大なレスラーがいなくなるなぁ…」など、別れを惜しむ言葉が多く寄せられた。
11月13日に予定されている引退試合については「金曜日だけど天龍の引退試合はなんとしてでも見に行きたい」と、最後の勇姿を目に焼き付けようとするファンの姿も見られた。
1976年のデビュー以来、マット界に君臨し続けた巨星が、現役を退くこととなった。
《岩藤健》
page top