【Next Stars】ジャッキーチェンに憧れて…人生一度くらいは世界一になってみたい。女子総合格闘家 山口芽生選手 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【Next Stars】ジャッキーチェンに憧れて…人生一度くらいは世界一になってみたい。女子総合格闘家 山口芽生選手

オピニオン ボイス
女子総合格闘家 山口芽生選手(V.V Mei(ヴィーヴィーメイ))
  • 女子総合格闘家 山口芽生選手(V.V Mei(ヴィーヴィーメイ))
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「ジャッキーチェンみたいになりたい!」といって女子総合格闘家となった山口芽生さんは、現在、国内総合格闘技の試合で『V.V Mei(ヴィーヴィーメイ)』のリングネームで戦っている。

過去、総合格闘技女子フライ級の世界ランキング2位の経験を持ち、現在階級を変えて世界ランク5位からトップを目指しているが、将来的には総合格闘技の世界的な団体、UFC(Ultimate Fighting Championship)でのデビューを目指し活動を続けている。

ジャッキーチェンへの憧れとともに、映画の世界にも興味を持っていたという山口さん、自身の試合においても映画の1シーンのような感動を与えたいと魅せる工夫をしている。山口さんに、戦う理由を聞いた。

***

■今は戦える階級がない?

---:将来的にUFC出場を目指しているのですね。

山口選手(以下敬称略):そうですね。格闘技の世界で一番大きな団体となるのがUFCですが、私が戦える階級がないんです。海外の女子の試合だと、IFC(Invicta Fighting Championships)という団体があるんですが、日本でいうDEEP JEWELSのアメリカ版みたいなところで、そこにもすごい選手がいっぱいいるので、まずは、そこのベルトも取りに行きたいなと思ってます。

---:そこで注目が集まれば、UFCも階級を用意してくれる可能性があり、そのチャンスを狙っているということですね。

山口:そうです。やっぱり外人は面白くてアグレッシブな試合がすごい好きなので、そういう派手な試合、地味に打ち合うんじゃなくて、派手に動いて”魂のぶつかり合い”を感じる、そういう試合をすれば注目されてUFCに取り上げられる可能性もあると思うので、そのチャンスを狙っています。




■国内と国外の違い

---:格闘技の世界ですが、国内と海外で文化の違いというものはあるんでしょうか。

山口:海外の試合では結構、賞金の存在が大きくて、UFCとかでは賞金の桁が全然違います。だから、みんな盛り上げようとして”絶対KOしてやる”っていう気持ちで全員が試合に挑んでいますし、見てるほうもやっぱり盛り上がるし面白いじゃないですか。今は、海外で戦うほうに憧れを持っていますね。

日本でも賞金を出す試合がありますけど、興行的には厳しい部分があるのが現状ですね。チケットの販売も選手が手伝わなければならない状況があって、”もっと試合に集中したいな”と思う反面、自分からチケットを買ってくれた人が、実際に会場で戦っている姿を見て”もっと頑張れ!”ってファンになってくれる人もいるので、この辺は悩ましい部分ですね。

---:チケットの売り方も一工夫しているとか。

山口:そうですね。私を応援してくれてチケットを買ってくれた人は、みんな並びで座るんで、私はVライトっていうキラキラ光る棒を一緒にセットにして配ってるんです。そうすると、みんな私の試合のとき振ってくれるんで”あそこに応援してくれるみんながいる”て、すぐ分かるんですよ。

■ジャッキーチェンにあこがれて

---:選手自身がそういった発想をすることは珍しいですか。

山口:そういえば、あまりいないですね(笑)。もともと私は映画がすごい好きで、エンターテイメントの世界、映画製作とか、映画学を勉強したかったのです。で、その理由は、ジャッキーチェンがすごい好きだったところにあるのです。

格闘技を始めるまで、本当に”ジャッキーチェンみたいになりたい!”って思っていました。そこで格闘が好きなのか、映画が好きななのか、という葛藤があって、結局映画の世界にはいかなかった。

---:そこで、格闘家になっちゃったということですね。

山口:ジャッキーチェンの映画ってすごい見てて面白いじゃないですか。だから、自分がリングの中で戦っている時間は、もちろん真剣勝負でエンターテインメントではないのですが、お客さんには映画のワンシーンのように思って欲しい、そういう想いがありますね。だから、会場に見にきてくれる人にはもっと楽しんでもらいたいです。

---:アイアンマンのコスチュームを着て戦ったりするのもファンサービスの一環ですか。

山口:そうですね、今は衣装が変わってしまったのですが。以前はアイアンマンをイメージした衣装で、その前がキック・アスの衣装で戦っていました。ウェブサイトにコスチュームの一部を載せたら、アイアンマンのオフィシャルページが「いいね!」を押してくれていて、”うれしい!”みたいな、感動しました。




■本能をむき出しにしないとお客さんは見入ってくれない

---:リングの上ではどんな気分で戦っているのですか。

山口:ヒーローというか、お客さんには映画を見てるような気持ちになってもらえたら、こっちとしては”合格!”みたいな。それと、見入っちゃうような試合をしたいんですよね。

---:見入っちゃう試合というのは?

山口:こちらが本能的なものを全部むき出しにして相手に向かっていかないといけないんです。そういう部分もお客さんには伝わると思うんですね。本気度が欠けていたら、見入るような試合にはならないんで、私は常にそこを意識してやってます。

---:難しい質問かもしれません。格闘技という厳しい競技です。いつまで競技を続けていくなど、計画はありますか。

山口:そうですね、総合格闘技は結構ハードなので、そんなに長くできる競技ではないと感じています。なので、例えば、あと10年できるかといったら、多分それは無理だし、何年できるか分からないですけど、短い中で”自分が行けるところまで行きたい”と思って続けてます、人生1回ぐらいは”世界一になってみたい”、そんな感じですかね。

それと、総合格闘技は見てる以上に難しいし、奥が深いんです。というのは、例えば、キックボクシング、ボクシング、レスリング、相撲、柔術とか、いろんな要素が入る競技なので、”もう勉強しきれない!”みたいな感じで。だから、やればやるだけ戦いの幅が広がっていく部分があるので、そこはすごく楽しいですね。

---:最後に、今後の意気込みについてコメントをお願いします。

山口:まずは、国内のDEEP JEWELSの48キロ級のタイトルでチャンピオンになることと、総合格闘技が盛り上がっているアメリカ、海外の試合にも参加して、私のいる階級で世界ランキング1位を目指しますので、応援をよろしくお願いします。

山口選手を応援!
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