2015年ツアー・ダウンアンダー、1月22日の第3ステージはゴール前の上りで後方からライバルたちを一気にかわしたローハン・デニス(BMCレーシング)が制した。2位には引退前に総合優勝を狙うチームの大先輩、カデル・エバンスが続いた。
終盤の展開をデニスは振り返る。
「正直言って、勝つとは予想していなかった。作戦は僕が上りの真ん中でアタックすることだったけど、僕は後方に下がりすぎて、作戦通りにできなかった」
「僕は後ろに取り残されたけど、カデルがリッチー(ポート、チームスカイ)と一緒に先にいたので、ストレスなく走っていた。僕はモビスターの選手の後ろにつけて、彼が前へと連れ戻してくれるのを願っていたんだ」
この勝利でデニスは総合首位に立ち、オーカー(黄褐色)ジャージに袖を通した。総合2位にはエバンスがつけ、今後はどちらがエースとなるか周囲の興味が集まる。しかし、デニス自身は控えめにレースを見据えている。
「今は僕がオーカージャージを着ているけど、カデルと僕の2人ともまだアシストされる存在だ。僕の中では、まだカデルがエースだよ。まだウィランガ・ヒル(第5ステージ)が残っているし、レースは先が長い」
「カデルはすごいよ。彼は口数が少ない男だけど、今日はいい協力ができた」
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