春夏合わせて7度の全国制覇を誇る名門が廃部の危機に瀕している。PL学園は度重なる部内の不祥事から監督が解任、後任の人事が難航し新入部員の受け入れも停止するなど厳しい状況が続く。
これに鶴岡秀樹OB会長などが行動を起こした。10日に大阪市内で開かれたOB会中、OB約300人の署名を集めた嘆願書を学校に送付していたことが明らかとなった。
「世代的にやっぱり大阪といえばPLなんだよね。ほんとなくなって欲しくない」「名門中の名門だから何とか存続してほしいけど監督とかが決まらんと」「後輩への暴力などのよろしくない体質を改善して再出発してほしいな」など、名門校存続を願う高校野球ファンは多い。
一方で今回の嘆願書については「嘆願書はいいけど、付き人制度復活とかいくつか要求があったのは、取り下げたのかな?そういう前時代的な感覚は通用しないと思うけど」「そりゃプロ野球選手になれたような人達はPLでの野球部生活がマイナスと思った事はないだろうよ」と、冷ややかな意見も少なくない。
成功の裏には影がある。プロ野球選手として大成した人がいれば、部内いじめで野球をやめてしまった選手もいるだろう。そうした体質を改善し再出発することはできるか。
《岩藤健》
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