大晦日の人間vsコンピュータ将棋決戦を振り返る…森下九段対ツツカナ 指掛けの封じ手で幕…ニコ生 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

大晦日の人間vsコンピュータ将棋決戦を振り返る…森下九段対ツツカナ 指掛けの封じ手で幕…ニコ生

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大晦日、日本将棋会館で熱い熱戦が繰り広げられた。

森下九段と将棋AIのツツカナとのリベンジマッチ。ニコニコ動画ニコニコ生放送で終始中継された。

森下九段が会場脇の継盤で指し手を考えるところまでカメラがおって中継、棋士が一手一手に集中して重みを持って刺す臨場感が伝わった。NTTとドワンゴの協力で森下九段九段のつぶやきがコメントとなって画面に表示されたこともあり、見る人にもわかりやすい、楽しめる中継となった。

開始14時間程、後手森下九段が先手ツツカナの玉に対して攻めの一手を指し、桂馬で寄せる攻防で、一気に森下九段に形成が逆転する。しかし相手はコンピューター。人間の体力や集中力などをもろともせずに継続して刺してくる。

普段の棋士どうしの対局ならお互いに相手を敬って投了するという終わり方だが、コンピューター相手ではない。森下九段はなんとか寄せようとするも、ミスの一手を恐れて駒を削ろうという作戦へ変更。日本将棋連盟立会人の理事により指掛けの封じ手という幕切れで勝負が終わった。大晦日の午前中に開始された対局は元日の午前5時半に幕を閉じた。

島朗九段、佐藤康光九段、金井五段、中村五段の解説で中継され、日本中の将棋ファンのみならずネットユーザーやニコニコ動画のユーザーなど多くの方が視聴。

累計来場者数35万、コメント数31万人、大晦日から元日にかけての長時間の放送でこれだけ多くの方に注目をあびた対局は、森下九段の底力とプロ棋士の意地を感じた対局だった。
《上水流晋》

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