ネイマール 参考画像 バルセロナ対パリ・サンジェルマン (2014年12月10日) (c) Getty Images
昨季プレミアリーグ得点のウルグアイ代表FWスアレスの加入以来、アルゼンチン代表FWメッシ、ブラジル代表FWネイマールと形成する3トップには強烈な破壊力を発揮するとみられた。しかし、スアレスはチームの戦術にフィットしきれず本調子とは程遠い状態が続いた。ブラジルワールドカップ イタリア戦での噛みつき行為による出場停止処分など、試合勘を失ったことも響いた。
昨季は当時リバプール在籍のスアレスと何度も対峙したアーセナルのヴェンゲル監督も、「スアレスはいずれフィットするだろうが、時間はかかると思う。バルセロナはメッシを中心にチームが作られている。スアレスはサイドに開いているが、それでは彼の特長が活かせない。彼は真ん中にいるからこそ脅威なんだ」と、調子の上がらないスアレスの現状を分析。
3人が揃って得点するシーンを、いずれは見れるだろう。ファンの心情とすればそのような感じだったのだろうか。
スアレス 参考画像 バルセロナ対パリ・サンジェルマン (2014年12月10日) (c) Getty Images
だが、夢の実現は意外と早いものだった。前半19分にメッシが決めると、同42分にはネイマールがミドルレンジから豪快に叩き込み、後半32分にはネイマールのシュートがこぼれたところをスアレスが反応してシュート。これが決まり、最強3トップが本拠地カンプ・ノウで揃い踏みした。
この結果を受けて、「PSGは惜しいシーンもあったけど、やっぱりまだバルサの方が上って印象」「化け物の3人が点をとった。今季のバルサはこの3人がフィットするかにかかっている!」「トリプルエース大活躍だな。なんだかんだバルサは強い!」「スアレスがやっと決めた!」と、今後も最強3トップに期待する声が多数。
本拠地での初ゴールを決めたスアレスは、「得点が自信と落ち着きを与えてくれる」と安堵の声。スアレスのゴールは、今後のチャンピオンズリーグ決勝トーナメントでの競合対決、リーグ戦で独走態勢に入りつつあるレアル・マドリード追撃に向けて明るい材料だ。
従来のポゼッションサッカーに加え、バルセロナ史上最強ともいえる3トップ、今季から加入したクロアチア代表MFラキティッチの縦へのロングフィードと正確無比のプレースキック、テクニックに優れた新鋭FWムニルなど、新たな武器を搭載した新型バルセロナ。今季のチャンピオンズリーグでは、レアル・マドリード、バイエルン、チェルシーらの下馬評が高いが、欧州の舞台で主役の座を譲るつもりは毛頭ない。