CL ドルトムント vs アーセナル…香川の重さ目立つ、アーセナルは守備復調か | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

CL ドルトムント vs アーセナル…香川の重さ目立つ、アーセナルは守備復調か

スポーツ まとめ
アーセナル注目の若手、21歳のOXLADE-CHAMBERLAIN(2014年11月26日)(c)Getty Images
  • アーセナル注目の若手、21歳のOXLADE-CHAMBERLAIN(2014年11月26日)(c)Getty Images
  • CLドルトムント VS アーセナルの一戦はアーセナルのホームで行なわれた(2014年11月26日)(c)Getty Images
  • YAYA SANOGOが開始早々に先制点を決める(2014年11月26日)(c)Getty Images
  • アーセナル注目の若手、21歳のOXLADE-CHAMBERLAIN(2014年11月26日)(c)Getty Images
  • ALEXIS SANCHEZが2点目を決める(2014年11月26日)(c)Getty Images
  • 落胆するドルトムント(2014年11月26日)(c)Getty Images
11月26日チャンピオンズリーグ(以下CL)・グループDの第5節、アーセナル(ARSENAL)対 ドルトムント(BORUSSIA DORDMUND)の一戦が行われ、ホームの ARSENAL が2-0で勝利した。

前回の試合の第4節、ARSENALは3-0からまさかの3-3に追いつかれ、勝ち点を延ばす事ができなかった。しかし、このDORDMUNDとの試合で、引き分け以上で決勝トーナメント進出となる為、ARSENALにとっては是が非でも勝利しておきたい大切な試合となった。

両チームとも自国のリーグでは不振が続くが、 DORDMUNDはここまで4連勝で、すでにグループステージ突破を決めている為、ケガを抱える選手を休ませた感のある先発布陣となった。


CLドルトムント VS アーセナルの一戦はアーセナルのホームで行なわれた(2014年11月26日)(c)Getty Images

相変わらず多くの負傷者を抱えるARSENAL。つい先日のMAN U戦でケガをした、 JACK WILSHERE、WOJCIECH SZCZESNY、DANNY WELBECKに加え、MAN U戦でゴールを挙げ復活の狼煙を上げたOLIVIER GIROUDも大会登録前にケガをし、CL登録外の選手で出場できずセンターフォワードの駒不足に悩まされている。LUKAS PODOLSKIの先発を期待したが、センターフォワードには、8月以来の出場となったYAYA SANOGOが先発。

試合が始まり、SANOGOが右からのスローインをエリア内で収めると、 SANTI CAZORLAにパス。オフサイドラインぎりぎりで抜け出し、CAZORLAからリターンパスを受け、至近距離からDORDMUNDゴールキーパーの足の間を抜き、ARSENALが幸先の良いスタートをきった。


YAYA SANOGOが開始早々に先制点を決める(2014年11月26日)(c)Getty Images

SANOGOの先制ゴール直後には、”He scores when he wants. He scores when he wants. Yaya Sanogo. He scores when he wants...!” サポーターの大喝采。遅れてやってきた私の隣の女性がなに?なに?誰がと私に聞くほど、あっという間の出来事。開始2分の先制点となった。

そしてDORDMUNDは、19分にようやく最初のチャンスを迎える。 ARSENALゴールキーパーとディフェンダーの間にすばらしいクロスを送ったが、タイミングが合わず同点にする事ができない。 DORDMUNDの流れとなりかけ始めたが、珍しくARSENALの守備がはまり、流れを引き戻す。

ARSENALが得意のポゼッションでボールを支配して追加点を伺うが、決定的なチャンスにまでは至らないまま、 前半はARSENAL の1点リードで折り返す。

後半立ち上がりから ARSENALは、ALEXIS SANCHEZやALEX OXLADE-CHAMBERLAINが決定的な形でゴールを脅かす。


アーセナル注目の若手、21歳のOXLADE-CHAMBERLAIN(2014年11月26日)(c)Getty Images

今シーズンのOXLADE-CHAMBERLAINは、主力の怪我も影響し例年以上に試合数が増え、持ち味のスピードに加え、技術とパワーが加わった急成長中の21歳。イングランド代表でも活躍する彼は、着実に超一流への階段を上りはじめた。

ARSENAL優勢が続く中57分には、SANCHEZがペナルティーエリア外から回転をかけた絶妙なシュート放ち、ゴール右隅へ吸い込まれ追加点を奪うことに成功する。


ALEXIS SANCHEZが2点目を決める(2014年11月26日)(c)Getty Images

2点を追う形となり、 DORDMUND監督・JURGEN KLOPPが動く。攻撃的なフォワードの選手を2人替え、日本代表の香川真司が登場。

彼のプレーを生で観るのはずいぶん久しぶりだった。

以前のCLで香川がDORDMUNDに所属していた時のARSENAL戦以来だ。あの頃に比べ身体も大きくなったように感じられる。しかし、お世辞にもこの試合の香川を誉める事はできない程、試合ではほとんど消えていた。

唯一の彼の見せ場はアディショナルタイムに DORDMUNDのLUKASZ PISZCEKからのボールを香川が頭でつなぎ、途中交代で入ったADRIAN RAMOSがシュートを放った場面だろう。シュートはARSENALゴールキーパーのDAMIAN MARTINEZが足でセーブし、アシストとはならなかった。

この日の彼を観ていて感じたのは、身体が重そうで、輝いていた頃の香川らしい鋭い切れが感じられないという事だ。


落胆するドルトムント(2014年11月26日)(c)Getty Images

海外で活躍する日本人選手を応援したくなるのは日本人として当然。分野は違うが私もロンドンに拠点を置き、異国の地で生きる大変さが身にしみて分かっている。海外の大変なプレッシャーの中戦っている彼らの今以上の活躍を心から願っている。

結局試合はそのまま動かず、2-0でARSENALの完勝でCL決勝トーナメント進出が確定した。

そして今シーズン守備に問題を抱えたARSENALが久しぶりの完封試合でもあり、この勢いをプレミア・リーグ復調へとつなげていく事を願うのは、決して私一人だけではないはずだ。
《Takaharu Osako》

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