アメリカン・リーグ優勝決定戦は日本時間の10月16日早朝、ロイヤルズの本拠地カウフマン・スタジアムで行われ、初回の先制点を守り切ったロイヤルズが2-1で勝利した。ロイヤルズは4連勝でオリオールズを制してリーグ優勝を決めた。
ロイヤルズらしい、相手の隙を見逃さない野球だった。
初回に1番・エスコバーが内野安打で出塁すると、2番・青木はデッドボール。ポストシーズン絶好調のケインが送りバントを決め、1アウト2塁、3塁とする。4番・ホズマーの当たりは1塁へのゴロ。
ホームに突っ込んだエスコバーとキャッチャーが接触し、ミットからボールがこぼれる。これを見た2塁走者の青木も一気に本塁へ。
オリオールズも3回に1点は返し、昨日に続き最少リードでの試合になる。ロイヤルズは6回途中から勝利の継投に入った。
ヘレーラが1回2/3、デービスが1回、ホランドが1回。それぞれ無失点に抑え29年ぶりのリーグ優勝を決めた。
ロイヤルズはワイルドカードゲームからポストシーズン無敗の8連勝。留まるところを知らない快進撃にファンは、
「このままWSもスイープしちゃえ」
「ロイヤルズの破竹の勢い尋常じゃないよね」
「どうやったら負けるのってくらい強いな」
「野選とゴロで2点というところがまた、このチームらしい」
「野球はやっぱり投手力・守備力やなぁ」
一気にワールドシリーズ進出を決めたロイヤルズ。少し心配なのは次戦まで試合間隔が空いてしまうこと。もつれたシリーズを戦っているナショナル・リーグに比べ、実戦感覚の点で不安もある。
ただ、今のロイヤルズには、それすら覆してしまう勢いがある。厳しいシリーズに向け休養が取れると、いいほうに考えたい。
《岩藤健》
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