プロ野球パシフィックリーグは10月4日に楽天イーグルスとオリックス・バファローズの試合が、楽天の本拠地・コボスタ宮城で行われた。試合は6-0でオリックスが勝ったが、コボスタに詰めかけた楽天ファンは結果よりも銀次への敬遠策に怒り心頭だ。
現在パ・リーグ首位打者はオリックスの糸井嘉男。それを5厘差で追うのが楽天の銀次だ。銀次は5月下旬から約1ヶ月腰痛で離脱していたこともあり打席数が少ない。残り試合で固め打ちすれば逆転の可能性も残っていた。
しかし、この日のオリックスが取った作戦は、銀次に対して全打席四球を与える敬遠策。キャッチャーが立ちこそしなかったものの、外角へ大きく外す5打席連続フォアボールに、勝負する意思がないのは明らかだった。
シーズン終盤のタイトル争いでは、往々にしてこういったことが起こる。野球ファンは「またか」とウンザリしながら見ている。
「いつまでこんなこと?上原の涙を思い出すな~」
「銀次の敬遠、タイトルの為だから仕方ないのはわかってるけど…」
「銀次の件はどっちもどっちな気がする」
「本当に終盤のタイトル争いの駆け引きって…」
選手にとってタイトルを獲る獲らないは引退後の進路に大きな意味を持ってくる。監督なら自分の教え子に獲らせたいと思う気持ちもあるだろう。
とは言え、あまりにも露骨なタイトル狙いの欠場、勝負を避ける行為にファンが白けるのは言うまでもない。
《岩藤健》
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