トーマス・ロブクビスト(IAMサイクリング)が、10月5日のジロ・ディ・ロンバルディアを最後に現役引退することを10月2日にチームを通じて明らかにした。
スウェーデン人のロブクビストは、まだ30歳。2006年にはスウェーデン・ロード王者のタイトルを獲得し、2009年ジロ・デ・イタリアではリーダージャージのマリアローザに袖を通したこともある。
2013年にはスイスの新プロコンチネンタルチーム、IAMサイクリングに加入。この年の2月10日、ツール・ド・メディテラニアンで総合優勝し、チーム初勝利をもたらした。
チームを通じ、ロブクビストは次のように心境を語っている。
「ロンバルディアの後、僕は自転車を置く。後悔はない。フランセーズデジュー(現FDJ)で最初にプロ契約にサインしてから10年間、落ち着いた気持ちで去ることができるよ。引退の決断は決して簡単ではなかった。特にこの2年間はIAMサイクリングとともに、最高の時間を過ごしていたからね」
「友人でチームスカイ時代の元チームメイトのキエール・カールストローム(現IAM監督)がこのエキサイティングなプロジェクト(IAM)に入らないかと連絡をとってきたとき、僕は第2の家にいるような気分だったんだ。つねにいい精神状態だったよ」
「今は静かに追いかけているプロジェクトがある。でも、妻と2人の息子とスウェーデンに帰る前に、スイスでの時間を有効活用したいね。まずは、現役中はできなかったスキーだね」
「今年は、まったく自分のレベルでレースできなかった。何らかの理由で僕の体は疲れていたんだ。まだ自分がいるからというだけで、チーム内の枠をひとつ奪いたくはなかった。僕の体がやめろと言っていたんだ。でも、思いつきで最終的な決断をしたんじゃない。シーズン中ずっと考えていて、気持ちが固まったんだ。つらい気持ちや後悔なく、自転車を置けるよ」
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