元世界王者フースホフトの引退レースで僚友バンアーベルマートが優勝 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

元世界王者フースホフトの引退レースで僚友バンアーベルマートが優勝

スポーツ 短信
トル・フースホフト(BMCレーシング)
  • トル・フースホフト(BMCレーシング)
  • グレッグ・バンアーベルマート(BMCレーシング)
元世界王者トル・フースホフト(BMCレーシング)の引退レースとなった9月20日のベルギーのワンデーレース、プリムス・クラシック・アンパニ・ファンヘテヘム(UCIヨーロッパツアー1.1)で、チームメイトのグレッグ・バンアーベルマートが優勝した。

196.6kmのレースで、スタートから約20km地点で形成された10人の逃げにバンアーベルマートは乗り、約6分の差を築く。

終盤、少人数の追走集団が迫ってくるが、最後は5人に絞られた逃げ集団の中でのスプリント争いとなり、バンアーベルマートが9月17日のツール・ド・ワロニーに続く今季3勝目を挙げた。2位はトシュ・バンデルサンデ(ロット・ベリソル)、3位はミカル・ゴワス(オメガファルマ・クイックステップ。

追走集団は11秒遅れでゴールし、フースホフトは57秒遅れの集団の48位で最後のレースを終えた。

バンアーベルマートはチームを通じ「ゴールまで逃げ切るために全力で走ったし、その通りの展開になった。世界選手権のための調整をするのが目的だったから、僕にとって完璧だったね」と世界選手権を見すえ、満足そうに振り返った。

ゴール後、チームメイトから祝福のハグを受け15年間のプロ生活にピリオドを打ったフースホフトは「変な気分だし、ある意味少しさみしいね。たくさんの感情があるんだ。でも、僕はいい環境にいるし、自分のキャリアを誇りに思う。すばらしい15年間だった」としみじみと語っていた。

フースホフトは2000年4月29日に地元ノルウェーでプロ初勝利を挙げ、最後の勝利も2013年8月11日、同じく地元のアークティック・レース・オブ・ノルウェーの総合優勝だった。

その間、プロ通算100勝近くを獲得し、2010年にはロード世界選手権で優勝、3大ツールすべてでステージ優勝を飾り、ツール・ド・フランスのポイント賞も2回獲得。ノルウェー選手権では、ロードとタイムトライアルでそれぞれ3度のタイトルに輝いている。
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