スペイン全土を舞台に3週間かけて行われるステージレース、第69回ブエルタ・ア・エスパーニャ。第9ステージは今大会2回目となるカテゴリー1級の山頂ゴールになる。翌日は休息日になるため、総合優勝争いはもちろん区間優勝を狙った積極的な動きがありそうだ。
第9ステージはカルボレナスデグアダサオンからアラモンバルデリナレスまでの185kmで行われる。スタートから124km地点にカテゴリー3級、171.5km地点に同2級の山岳ポイントがある。そして最後の上りはカテゴリー1級で距離8km、平均勾配6.6%、最大勾配8.5%となっており、ゴールのあるアラモンバルデリナレスは標高1975mになる。
第8ステージ終了時点で総合成績リーダーのアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)から総合8位までがタイム差1分以内にいる。
2位 ナイロ・キンタナ(モビスター)+15''
3位 アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)+18''
4位 クリストファー・フルーム(スカイ)+20''
5位 エステバン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ)+41''
6位 ホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)+45''
7位 ロベルト・ヘーシンク(ベルキン)+55''
8位 ファビオ・アール(アスタナ)+58’’
フルームは第5ステージの中間スプリントを2位通過して2秒のボーナスタイムを獲得、さらに第7ステージの集団ゴールで後続とわずかに差を広げ2秒のタイム短縮に成功。上位8人の中で唯一バルベルデとの差を詰めている。この4秒が後半生きてくるかもしれない。
休息日前日、1級の上りでどんな闘いが繰り広げられるだろう。気になるのは天気だ。現在公式サイトによるとレース終盤は雷をともなう雨の予報になっている。
《五味渕秀行》
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