【LONDON STROLL】ファッション界の異端児、ジャン=ポール・ゴルチエを深める夏 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【LONDON STROLL】ファッション界の異端児、ジャン=ポール・ゴルチエを深める夏

オピニオン コラム
ジャン=ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)
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  • 【LONDON STROLL】ファッション界の異端児、ジャン=ポール・ゴルチエを深める夏
8月のロンドン、少しずつ暑さも弱まり過ごしやすくなってきております。

天気の良い夏との別れを早くも感じ始め、多くのロンドナーがこの夏最後のバカンスへと旅立っている最中です。

◆ジャン=ポール・ゴルチエ大回顧展

なかなか時間が無く行けていなかった、ジャン=ポール・ゴルチエ(Jean Paul Gaultier)の大回顧展に先日やっと行ってきました。90年代ロンドンにファッションの勉強をしに行く事を決めた私にとって、憧れのデザイナーの一人だったゴルチエ。当時の私は彼の作り出す作品のすごさや自由さに度肝を抜かれました。もちろん今でも尊敬するファッションデザイナーです。

「The Fashion World of Jean Paul Gaultier: From The Sidewalk To The Catwalk」と題されたこの回顧展、ファッション界の異端児と呼ばれ、アヴァンギャルドなファッションデザインで約40年にわたりファッション業界で活躍するジャン=ポール・ゴルチエの魅力が、現代に残る貴重な作品を通じて紹介されていました。

ファッション界を騒がした衝撃のデビューから現在までの圧倒的な数の作品が並んでいました。それもただ展示されているだけではなく、マネキンの顔には映像が映し出され、 話したり表情が変わったりと、まるでマネキンが生きている様です。一瞬怖さもありましたが、見る側も一緒に楽しめるゴルチエならではのユーモアが感じられました。

他にもゴルチエらしく、ロンドンのパンクカルチャーを全面に押し出した作品達が並び、ロンドンでこの作品達を見れる素晴らしさがありました。

さらには、マドンナやカイリー・ミノーグなどの大物歌手の衣装なども展示され、まさに圧巻の一言です。

◆複合施設バービカン・センターにて開催

会場のバービカン・センターは、1982年にエリザベス女王の名の下にオープンしたロンドン最大の芸術と住居の巨大な複合施設です。

劇場、映画館、ギャラリー、学校、カフェやレストランまであり、約2000戸の住居施設には約4000人が現在も暮らしています。80年代に建てられた重厚な近代建築と、豊かな中庭の水辺が織りなす景観は、何とも言えない美しさです。多くのロンドナーが、水辺のテラスで思い思いの時間を過ごす姿が見られます。

2011年のモントリオールを皮切りに、ニューヨーク、マドリード、ストックホルムと巡回し、ロンドンのバービカン・センターで今月8月25日まで開催中です。来年の春にはパリで開催される予定だそうです。

お盆休みにロンドンへの旅行を考えてる方には、ゴルチェの回顧展を観た後、バービカン・センターのカフェやレストランでゆっくり過ごしてみてはいかがでしょう。

夏のロンドンの暮らしを肌で感じる良い機会になるかもしれません。
《Takaharu Osako》

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