【インナーローでいこう!】2014年ツールで活躍したフレームを勝手にランキング! 1位はやはりあのブランド! | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【インナーローでいこう!】2014年ツールで活躍したフレームを勝手にランキング! 1位はやはりあのブランド!

スポーツ まとめ
マイヨジョーヌ、ニーバリの最終日スペシャルペイントバイク(ツール・ド・フランス14)
  • マイヨジョーヌ、ニーバリの最終日スペシャルペイントバイク(ツール・ド・フランス14)
  • 山岳賞、マイカの最終日スペシャルペイントバイク(ツール・ド・フランス14)
  • チーム賞のアージェードゥゼールもバーテープを黄色にしていました(ツール・ド・フランス14)
  • キッテルと、マイヨジョーヌカラーのジャイアント・プロペル・アドバンストSL
  • トニー・ギャロパン(ロット・ベリソル)のイエローバイク
  • クリストフがツール初優勝
  • アレハンドロ・バルベルデ(モビスター)
  • ロット・ベリソルカラーのノアFAST
数々の波乱の末に、ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)の圧倒的な勝利で幕を閉じた2014年ツール・ド・フランス。今回は、自転車ファンにとって気になる機材を切り口に振り返ってみよう。

もちろん、ロードレースの勝敗は機材の優劣だけで決まるものではない。選手の力量やコース、レース展開など様々な要因が絡まっている。

◆2014年ツール、徹底取材を通して活躍、目立っていたフレームブランドを勝手にランキング

しかし、ツールは自転車機材のメーカー、ブランドにとって1年間で最も重要なショーケースであり、ここで好成績を残すことは大きなプロモーション効果がある。我々ユーザーも好きな選手と同じブランドを使いたい気持ちがあるし、選手が実際にレースで使っている機材なら自分たちも安心して使えるという信頼感があるはずだ。

さて、自転車を構成するパーツにはホイール、タイヤ、コンポーネントなど様々あるが、今回は最も注目度が高いフレームに絞って見ていこう。2014年のツールでは22チームが18ブランドのフレームを使用した。ツールの中でプロモーションの材料となりうる好成績は、総合10位以内、ステージ優勝、マイヨジョーヌ着用、4賞ジャージ獲得など。

これらを基準にして、各ブランドのアピール度を目安に勝手にランク付けしてみた。今回は、前編として上位5ブランドを紹介する。

◆1位 スペシャライズド(アスタナ、オメガファルマ・クイックステップ、ティンコフ・サクソ)

総合優勝 マイヨジョーヌ着用18日 山岳賞 ステージ10勝 

UCIプロチームで最多の3チームにフレームを供給しているアメリカのスペシャライズドだが、その3チームともが目覚ましい活躍を見せた。

ニーバリの総合優勝は言うまでもなく、ステージ優勝は半分近くの10勝、ラファル・マイカ(ティンコフ・サクソ)の手で山岳賞ジャージも獲得した。しかも、好成績が見込めるマーク・カベンディッシュ(オメガファルマ・クイックステップ)、アルベルト・コンタドール(ティンコフ・サクソ)といった2人のスターを前半で欠いていたのに、この活躍は見事のひとことだ。

各選手が主に使用していたのが、この春に登場した新型「Sワークス・ターマック」。またニコラス・ロッシュ(ティンコフ・サクソ)、ヤコブ・フグルサング(アスタナ)などの準エース級選手はF1チームと共同開発した限定モデル「Sワークス・マクラーレン・ターマック」を駆っていた。

さらに、石畳の第5ステージでは振動吸収性に優れる「ルーベ」が、ニーバリのリード構築に貢献。フレーム性能がタイムに影響すると言われる第20ステージの個人TTで、トニー・マルティン(オメガファルマ・クイックステップ)がTTマシンのシブで優勝したもの、ブランドにとって好材料だ。

◆2位 フォーカス(アージェードゥーゼル)

総合2位 総合6位 ステージ1勝 チーム総合優勝

ドイツのフォーカスが、今年のフランス人選手の躍進を支えた。ベテランのジャンクリストフ・ペローが表彰台2位、若手のロマン・バルデが総合6位、ビエル・カドリがステージ優勝の成績を残している。チーム成績でも2位のベルキンに30分以上の大差をつけ、チーム総合優勝を獲得した。使用フレームは、重量795gの「イザルコ・マックス・チームAG2R」。

◆3位:ジャイアント(ジャイアント・シマノ)

ステージ4勝 マイヨジョーヌ着用1日

チームは2013年のフェルトからジャイアントにフレームを変更したが、エーススプリンターのマルセル・キッテルは昨年同様1大会ステージ4勝を挙げた。キッテルが愛用していたフレームは「ジャイアント・プロペル・アドバンストSL」。エッジの効いたインテグレーテッドシートポストや、独自のVブレーキを備えるエアロフレームだ。

◆4位:リドレー(ロット・ベリソル)

ステージ2勝 マイヨジョーヌ着用1日

同じベルギーのリドレーを駆るロット・ベリソル。総合上位をねらったユルゲン・バンデンブロックこそ力を発揮できなかったが、アンドレ・グライペルがスプリントで1勝、トニー・ガロパンが劇的なマイヨジョーヌ獲得とステージ優勝で見せ場を作った。フレームはグライペルがエアロタイプの「ノアファスト」、ガロパンは「ヘリウムSL」を使用。フレームカラーはチームジャージと合わせ、グライペルはドイツカラー、ガロパンは1日だけマイヨジョーヌカラーのフレームにまたがっていた。

◆5位:キャニオン(モビスター、カチューシャ)

総合4位 ステージ2勝

モビスターがピナレロから変更したことで、今季は2チーム供給となったドイツのキャニオン。まだ日本ではあまり見かけないブランドだが、プロレースでの実績は高い。今大会では総合表彰台をねらったアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)、山岳賞に意欲を見せたホアキン・ロドリゲス(カチューシャ)の2人は目標達成には届かなかったが、スプリンターのアレクサンドル・クリストフ(カチューシャ)が2勝を挙げた。クリストフを勝利に導いたのは新型の「エアロードCF SLX」だ。

6位以下は、また次回紹介する。
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