第21ステージ、パリ・シャンゼリゼにフィニッシュしたビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)はついに念願のツール・ド・フランス総合優勝を決めた。
2010年にブエルタ・ア・エスパーニャ、2013年に地元のジロ・デ・イタリアを制し、今年はツールに照準を絞ってシーズンを迎えた。しかし、前半戦は目立った成績を残せず、コンディションに不安を抱えたままレースに臨んだ。
強力なライバルたちのリタイアもあったが、いざ戦いが始まるとニーバリはステージ4勝、2位以下に7分以上の大差をつける圧倒的な強さを発揮し、パリの表彰台までマイヨジョーヌを守り切った。
これでニーバリは、ジャック・アンクティル、フェリーチェ・ジモンディ、エディ・メルクス、ベルナール・イノー、そしてアルベルト・コンタドールに続く史上6人目の3大ツール制覇の偉業も達成した。
ツールの公式サイトに掲載されたニーバリのコメントは以下の通り。
「ここ何日かこのツールで最高の瞬間はどれかって質問されたとき、シャンゼリゼの表彰台の感覚と比べられる幸せはないと予想していた。想像以上にもっとすばらしいよ」
「この勝利を家族とチームに捧げたい。妻のラケーレと赤ん坊の娘のエマがそばにいなければ、僕の両親とともに若い自転車選手として成長していなければ、ここにたどりつけたとは思わない。これほど強い感情を感じたことは僕の人生でほとんどなかった。だから、ツールにありがとう、フランスのみなさんありがとう、みんなにありがとうと言いたいんだ」
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