【小さな山旅】山のある街を旅することで山の隅々を知る…井殿山(4) | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【小さな山旅】山のある街を旅することで山の隅々を知る…井殿山(4)

オピニオン コラム
道の駅で買った夏野菜。地元の農家さんたちが作った農産物を購入できるのが、道の駅の魅力のひとつ。旅先で見かけたら、是非立ち寄ってみよう。
  • 道の駅で買った夏野菜。地元の農家さんたちが作った農産物を購入できるのが、道の駅の魅力のひとつ。旅先で見かけたら、是非立ち寄ってみよう。
  • 御前山、那珂川、那珂川大橋。この3点セットが「関東の嵐山」と呼ばれる由縁になっている。このような山のある風景を楽しむのもいい。
  • 関東ふれあいの道沿いに流れる川。マイナスイオンを身体いっぱいに浴びる。
  • 那珂川大橋近辺にある土産物屋と民宿。旅の気分をぐっと上げてくれる存在だ。
  • 那珂川大橋。橋からの眺めもなかなか良い。
  • 里山のある風景。いつもいく温泉への道のりで撮影。何気ない風景ではあるが、どこかノスタルジーを感じさせる。
  • 道の駅・かつら。
  • 道の駅で買った鮎の塩焼き。売っているのを見ると、買いたくなってしまう。で、結局購入。うまい。
山旅の楽しみは、山を歩くことだけにあらず。山の麓の街にも楽しみが詰まっている。いや、むしろ、その街での楽しみが目的になる場合さえある。

◆風景を旅する

井殿山がある茨城県の城里町には、一級河川・那珂川が流れ、川に沿って御前山や井殿山などの里山が低くそびえている。この川と山、そして、那珂川大橋が織り成す風景が、京都の嵐山になぞらえて「関東の嵐山」と呼ばれる由縁だ。このような山のある風景を楽しむのも、山旅の魅力である。

今回の取材では、国道123号から井殿山に続く道「関東ふれあいの道」の風景を楽しんだ。杉並木道沿いには、川が流れ、滝が点在している。雨上がりの取材日には、モヤがかかり、より幻想的な風景を演出していた。

◆温泉を旅する

筆者と山本さん(山の師匠)の山旅の終わりには、その温泉につかって旅の疲れを癒すのが定番である。温泉につかり汗を流して、今度はどこの山に行こうなどと次の山行計画を練るのは実に楽しいひとときだ。

茨城県にも温泉がいくつかある。奥久慈や筑波山など主要な山の付近には大抵温泉が存在している。山と温泉は、切っても切り離せない関係にあるのだ。

◆地域の食を旅する

温泉には大抵食堂も備わっているから、風呂あがりにはそこで食事をする。下山後の披露を温泉で癒した後に、地域の食材を活かした料理をお腹いっぱいに味わう。少しばかりの旅情感も一緒に味わえてしまう。

今回の下山後は、那珂川大橋付近にある軍司麺業所にて、清流・那珂川の水を使って作られた「御前山らーめん」を購入した。ここはラーメン屋ではなく製麺所である。その場で食べることはできないが、直接麺とスープを購入できる。店内の棚に並べられたスープの種類の多さにびっくりする。一食あたり110円の価格設定も嬉しい。麺はぷりぷりとした歯ごたえが特徴だ。

山を歩いた後に、山のある街を歩く。そうすると、その山の隅々まで楽しんだ気持ちになる。
《久米成佳》

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