大勢の選手が苦しめられた第5ステージ、総合優勝候補の中で一番の成功を収めたのはすでにマイヨジョーヌを着ているビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ)だった。
ライバルたちが次々と脱落していく中、チームメイトに守られながらトラブルに巻き込まれることなく先頭集団で走り続け、ステージ3位でゴール。最終的に大きなリードをつかみとった。ツールの公式サイトに掲載されたニーバリのコメントは以下の通り。
「今日の結果には満足だ。マイヨジョーヌのことは考えていなかった。ただベストを尽くして走ることに集中していた。調子はいいよ。このステージの準備はしていたけど、今日の石畳のコンディションは、試走したときとはまったく違っていた。ジロ・デ・イタリアで『ストラーデ・ビアンケ(白い道と呼ばれる未舗装路)』を走ったときとも違う感覚だね。こっちの方がはるかにうまくバイクを操れた。すごく滑りやすかったけどね」
「チームメイトは滑って転んで、何人かいなくなった。でも、最後はヤコブ・フグルサング、リエーベ・ウェストラと最高のチームワークを見せられた。ウェストラは逃げに入って、終盤は僕をアシストしてくれた。すべてがうまくいったよ。コンタドールにこんなに差をつけられるとは思ってなかった。でも、僕は地に足をつけていくよ。まだ先は長いし、山はたくさんある。今日のようなクラッシュも起こりえるんだ」
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