トスカーナの自転車工房の畑からできたオリーブオイルが実においしそう | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

トスカーナの自転車工房の畑からできたオリーブオイルが実においしそう

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トスカーナの自転車工房の畑からできたオリーブオイルが実においしそう
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イタリアのトスカーナにある自転車工房トッマジーニ社所有のオリーブ畑からできたエクストラバージンオイルが日本で販売される。従来はごくごく限られた流通量で、現在もハンドメイドなので大量に供給できるものではないが、正式に2014年から輸入販売される。

トスカーナ州、グロセットの街に小さな自転車工房を持つトッマジーニ。いまだにファミリーでのハンドメイドにこだわりながら、自転車を作り続けている。その独特なラグのデザインとこのエリアをモチーフとしたような色使いが世界中のエンスーから愛されている。

街の周辺は、工業地帯というよりはアグリツーリズモやスローフードに代表されるような一次産業を主体とした典型的なイタリアの田舎町。丘陵地帯には、ワイン畑やオリーブの木が整然とならび、丘の上にはお城のようなワイナリーがあったりする。広大なひまわり畑も、この地域らしい風景だ。トッマジーニのバイクフレームのデザインからも、それらの雰囲気を感じ取ることができるのも、このブランドが好まれる理由のひとつだ。

世界的に人気のあるブランドにも関わらず、このファミリーはビジネスを拡大しようとは考えなかった。いまだに、この街でのハンドメイドに固執して、イタリアの他の有力メーカーのように台湾でOEM生産することもしない。過去、日本側から何度となく打診したこともあったけれど、女将で長女のバーバラは、「ここで作ることに意味があるのよ」と言ってかたくなだった。

このファミリーは、トスカーナ、グロセットをとても愛していて、海外に投資して自分たちの自転車ビジネスを拡大するよりも、自分達をはぐくんだ故郷に投資することを早くから決めていたようだ。街の周辺にひろがる丘陵地帯に点在する良質なオリーブ畑をかなり以前から少しずつ所有しはじめその中には、何百年という古木もあると聞く。

実は、以前から、ギフトレベルでごく限られた流通をしていたのは知られていた。
世界で一番大きな自転車ショーのユーロバイク(ドイツ)などで、イタリア貿易振興会が運営しているトラットリアでは、常にこのオリーブオイルがテーブルの上にあった。そして、多くの外国人はその濃厚な風味に驚嘆していた。でも、そこでは手に入れたくても非売品だったのだ。

彼らのバイクフレームがハンドメイドであるように、このオリーブオイルもハンドメイドだ。もっともいい時期にまだ青い実を一粒ずつ手摘みし、彼ら自身が納得する方法で精製したオリーブオイルは、ほどよく辛みを感じさせ、バケットに浸してそれを口に運んだ時、たぶん経験したことの無い驚きと感動をあたえてくれるはずだ。
《編集部》

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