ツール・ド・草津には小学5年生から参加出来るカテゴリーもあり、キッズも5kmの殺生河原コースと12.3kmの白根山コースのいずれかを走る事が出来る。
参加資格は年齢と保護者の伴走を要するというだけで、コース自体は大人と同じものを登る比較的ハードなものだが、例年は両親が参加をスタートで見守っていたが、自分も参加資格を得て走るのを楽しみにしていたという子も少なくない。
◆子どもでも体感
保護者は伴走することで自分のエントリーは出来なくなるが、子供と一緒に白根山を登り感動を共有するのは他に換え難いものでもある。白根山は標高こそ高いがコースは斜度の変化が緩くリズムに乗せれば比較的に走りやすいコースで、子供でも体調に気をつけ軽いギアを選択し時間をかければゴールするのには問題ない。
敷居が高いと思われがちな自転車競技だが、親子で同じ時間と風景を共有できる希少なスポーツでもあり費やした時間以上に絆を深める事が出来るので、興味があれば一歩踏み込むと世界がひろがる。
コースは7km地点あたりまでは濃い霧がかかり視界も悪く、森林限界の下なので霧の林の中を淡々と漕ぐのは大人でも楽ではなかったと思う。しかし霧が晴れると一気に山頂の風景が広がり、辛くなるはずの後半が気持ち的には晴れやかになってきたようで最後まで走り切ることができた。
◆子どもの成長は早い
ゴール後に山頂に立つと自分の登ってきた高さを実感することができ、疲れはひとしおだが、他にはない達成感を得られる。親が伴走者として走れるのは小学5年・6年の2年間しかなく、筆者は来年がはやくも最後の機会になってしまうのは少し寂しい。
来年も参加して子供の一年の成長を確認する機会としたい。
《高橋智宏》
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