【BMC teammachine SLR01 インプレ vol.5】シート角統一ジオメトリには長短あり…安井行生 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【BMC teammachine SLR01 インプレ vol.5】シート角統一ジオメトリには長短あり…安井行生

オピニオン インプレ
BMC teammachine SLR01の徹底インプレッションvol.5。今回は、BMC独自のフレームジオメトリを辛口で分析する。
  • BMC teammachine SLR01の徹底インプレッションvol.5。今回は、BMC独自のフレームジオメトリを辛口で分析する。
BMC teammachine SLR01の徹底インプレッションvol.5。今回は、BMC独自のフレームジオメトリを辛口で分析する。

◆ロードフレームに見られるリーチ逆転現象

例えばトップチューブ515mm・シート角75度のXSサイズと、トップチューブ520mm・シート角74度のSサイズのフレームがあるとする。トップチューブは5mm短くなっているのだが、シート角が1度起きるとトップチューブ全体を1cmほど前方に押してしまうので、ハンドルがより遠くなるのはXSサイズのほうなのだ。

ここに、このモデルにおいては背の小さい人はXSサイズよりSサイズを選んだほうがいいという信じがたい現象が発生する。これが結構多くのブランドに見られることなのだ。見た目だけの水平トップチューブ長に騙されてはいけない。フレームサイズの目安とすべきは、トップチューブ長ではなく、BBを通る垂線からヘッドチューブ中心までの水平距離=リーチなのである。

トレック、スペシャライズド、ピナレロ、サーヴェロなどジオメトリ表にリーチを加え始めたブランドも多く、逆転現象が起きないように注意されて設計されているモデルが多い。が、上記のブランドの中にも、全6種類あるフレームサイズのうち小さいほうの3サイズのリーチがほぼ一緒というモデルもある(リーチが同じでもシートチューブやヘッドチューブの長さは当然違うので、意味が全くないとは言えないのだが)。

その点、全車シート角統一のSLR01なら、トップチューブ長に比例してリーチが決まる。逆転現象は起きえないのだ。フレームサイズに沿って綺麗にリーチを伸ばしていくSLR01は、これはこれで理にかなったジオメトリとも言えるのかもしれない。

ただ、元フレームビルダーの方に話を聞くと、身長が変われば当然大腿骨長も変わるので、シートアングルはフレームサイズによって細かく調整するのが理想的なのだという。前述の“リーチ逆転現象”が起こる理由は、「ただトップ長が短いと言いたいだけではないか」とのこと。ユーザーの皆さんは激怒していいところである。

◆ジオメトリ表を見ると“煮詰めが足りない”と言えるのだが…

ヘッド角はさすがにインペックのように上から下まで統一はしてはいないものの、全6サイズ中4サイズ(54以上)は全て72.5度となっているし、チェーンステー長は全サイズ共通だ。おそらくフォークオフセットも共通だろう。元ビルダー氏によると、「本来はヘッド角もフレームサイズごとに調整するべき。フロントセンターが確保できているからといって、大きいサイズでヘッド角を統一してしまうと、フロントセンターとリアセンターのバランスが悪くなる。だから大きいサイズのフレームはヘッドを立ててフロントセンターを詰めてやる必要がある」とのこと。

これらのことから考えると、やはり「BMCのジオメトリは煮詰めが足りない」などと言われても仕方がないという印象を受ける。しかし、そこにはフレーム接合部の金型を少なくできるというコスト上のメリットがある。開発費として投入したコストは相当のものだろうし、製造費で工夫しないことには、この性能のフレームが40万強では買えないだろう。コストダウンは全て悪のように言われるが、ユーザーが享受できるものも大きいのだ。少なくとも、最小サイズではポジション出しに苦労することはなく、操縦性にも破綻はない。それに、レーシングバイクらしくヘッドチューブが短く設定されていることには好感が持てる(インペックはこの点がダメだった)。
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