MTBの山本幸平が緒戦キプロスのレースで20位 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

MTBの山本幸平が緒戦キプロスのレースで20位

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 ブリヂストン・アンカーのMTBクロスカントリー選手で、2月上旬からフランスで活動している山本幸平が今シーズンの初戦となるレースを2月21日に地中海に浮かぶキプロス島で行い、20位でゴールした。以下は同選手によるレポート。

 2010年のシーズン開幕戦を走ってきた。今年もタイでの乗り込みから始まり、とてもいい身体の状態でフランスに来た。しかし、予想以上にフランスが寒かったのと、雨と雪の中での合宿が響いて、足首を痛めてしまう。フランスに着てからの2週間は、トレーニングと言えるほどの走りはできないままレースを迎えてしまった。
 この足首の状態では…。自分に言い訳を作ってしまいながらスタートへ。スタートは2列目から。常夏とはいかないものの、日差しが強くて暑く感じる。長いレースになることを覚悟していた。

 スタートは、とてもうまくいき、先頭集団に加わって走っていく。オフトレーニングの成果が感じられた瞬間だった。その後も粘りながら、なんとか先頭集団の最後尾でついていく。しかし3周目に入るとスピードが止まった。足がつりだし、足首の痛みも感じてきてしまった。まだ中盤なのに…。
 そんなことを考えても、いいことはなにひとつないので、まずはレースに集中して、少しでも前にいけるように走っていった。転倒もなくミスもなく進む。しかし、徐々に順位を落としていった。それでも心は、折れてはいない。今できることをやる。なんのために僕は走っているのか? それを少し分かってきている感じがした。

 レースは後半、足のつりが激しくなって、うまくペダリングできないが、最後まであきらめることなく、初戦を走り終えた。結果は結果。この身体の状態では…。くやしいが、今は休みを入れながら回復させていくしかない状態。乗れば乗るほど、足首の状態はよくないって分かっているから。今はまだシーズン前半。ここで無理しては、今年のシーズンがよくない。だから、今は少し休んで、シーズン中盤から後半にピークを持っていくイメージで進めていくことにプランを変更したい。
 それでもオフトレーニングでの成果が出ているのは本当にうれしい。これで身体が回復して心技体が整えば、必ずいい走りができて、結果もついてくると思う。今は、そんなことを考えて過ごしていきたい。
《編集部》
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