2days race in 木祖村のレースレポート公開 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

2days race in 木祖村のレースレポート公開

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 5月19、20日に長野県木曽郡木祖村で開催された2days race in 木祖村の大会レポートが主催者から送られた。
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 5月19、20日に長野県木曽郡木祖村で開催された2days race in 木祖村の大会レポートが主催者から送られた。

 3回目を迎えた2days race in 木祖村はテントがみしみしと鳴る程の強風に出迎えられました。
 実業団ランキング76位以下の選手、学生個人ロード21位以下の選手に参加資格を限定しているこの大会は、これからの選手に、本格的なステージレースを体験してもらうことを目的のひとつにしています。
 1チーム4~5名のエントリーに制限して、チームプレーが同じ条件で行われます。ステージ1A、チームカー追走付の個人タイムトライアルは国内ではToJと全日本選手権程度でしょう。マヴィックの機材サポートとインフォモト、ドクターカーが走る競走です。ツール・ド・熊野やツアー・オブ・ジャパン、国内メジャーなステージレースへの登竜門です。

 ステージ1A
 昨年同様な強風の中、チーム一順目で発送したスワコレーシング小坂選手が暫定2位小渡選手を30秒引き離す12分04秒をだしました。昨年優勝タイムを8秒更新しました。各チームエース、準エースが上位に来ましたが、タイム更新するまでには行きませんでした。大塚選手(VIENTO)が7秒差まで迫りましたが2位。スワコレーシングのエースナンバーを背負った丸山選手が最終選手で走って21秒差3位。このタイム差を背負って、ステージ1Bに望みます。

 ステージ1B
ステージ1Aの表彰式が終わって1時間、ステージ1Bの出走でした。出走サインに手間取ったので、予定時間から16分遅れの出走。3km地点奥木曾大橋までローリング、最初のアタックは総合5位山本選手(VOLCA)、次のアタックは丸山選手(スワコ)、秋津選手(GIANT)平地のコースながら一列棒状な展開が続きます。
 24km地点から始まるスプリント賞にあわせて遠藤選手(SPACE BIKE)、平林選手(ミノムシ)が抜け出しました。大集団から20秒前後、味噌側ダム堤体上で見える距離です。スプリント狙いで走った遠藤選手が積極的に試合を支配し続けました。数名ずつ大集団から飛び出して先頭集団に合流する展開が続きました。45km地点で先頭集団12名。上位選手の中でこの特急列車に乗り遅れたのが、丸山選手(スワコ)、小坂選手(スワコ)、山本選手(VOLCA)、小渡選手(BREZZA)。特急列車に飛び乗ろうと追撃アタックがかかりますが、主要チーム乗った逃げグループが15kmほどの間に一気にタイム差を3分3秒まで広げて逃げ決定。
 12名から8名に減った集団で頂上ゴール勝負。元全日本チャンプ大塚選手(VIENTO)久しぶりの勝利。但し、全てのアシストを失っていました。

 ステージ2
 全てのアシストを失った単独のレースリーダー。通常ならば競技開始後100kmで現れる光景です。残念ながらスタートライン上でチームメイトを見つけることが出来ませんでした。すべてのアタックを自ら潰すか、自ら積極的に攻撃をかけて逃げ集団を作り出すしか作戦はないはずです。
 最初のスプリント賞に向けて9名の逃げが12km地点で形成。スプリント賞狙いのスプリントリーダー遠藤選手(SPACE BIKE)田端選手(SPACE BIKE)の他は総合で3分以上遅れている選手たち合計11名です。この逃げは75km地点まで続き、遠藤選手のスプリント賞ダントツで決定。残り50kmで予定通り大集団が逃げグループを吸収。
 残り40kmでスプリントリーダーが先頭集団から脱落、単独脱落。残り距離を走りきることが出来ると、スプリント総合優勝。オーバータイム失格ならこれまでの苦労が水の泡。チームは単独追走を選択しました。
3回設定しているボーナスタイム付スプリント(3秒、2秒、1秒)すべて先頭通過、合計9秒のボーナスタイムを獲得したのが外勢選手(BREZZA)。先頭集団は14名まで減少して、誰もが上り坂ゴール勝負を想像していた瞬間、ゴール1km手前から、ロングスプリントを仕掛け10秒差で上り坂に飛び込んでそのまま逃げきったのは、丸山選手(スワコ)昨日ステージ1Bで総合成績に絡む逃げに乗り損ねて、総合成績の可能性は無くなっていましたが、見事、ステージ優勝で面目を取り戻しました。
 総合はアシストなしの状態でも、エネルギーを浪費しなかった、チーム同士を潰し合いにする体勢に持ち込むことに成功した大塚選手(VIENTO)。2位と3位には、ボーナスタイムスプリントでタイムを稼いだ外勢選手と小林選手が同タイムで並びました。個人タイムトライアルの1/00秒差の優劣で外勢選手が2位。
 遠藤選手は完走さえすることが出来たならば、スプリント賞圧勝だったのですが、残り1周回でタイムアウト。残り1周回で集団から脱落したのですが、我慢して走りきった田仲選手(チーム沖縄)が完走選手の中で最も高いスプリントポイントでゴール。表彰台でのシャンペンシャワーは遅れたチームメイトと分かち合いました。
《編集部》
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