女子ロードW杯第3戦ドレンテを沖美穂がレポート | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

女子ロードW杯第3戦ドレンテを沖美穂がレポート

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 女子ロードレースのワールドカップ第3戦、ロンド・ファン・ドレンテが4月14日にオランダで開催され、オランダのアドリ・ビゼ(23=DSBバンク)がフランスのエロディ・トゥフェ(26=メニキーニ)をゴール勝負で制して優勝した。トゥフェと同じメニキーニに所属する沖
  •  女子ロードレースのワールドカップ第3戦、ロンド・ファン・ドレンテが4月14日にオランダで開催され、オランダのアドリ・ビゼ(23=DSBバンク)がフランスのエロディ・トゥフェ(26=メニキーニ)をゴール勝負で制して優勝した。トゥフェと同じメニキーニに所属する沖
 女子ロードレースのワールドカップ第3戦、ロンド・ファン・ドレンテが4月14日にオランダで開催され、オランダのアドリ・ビゼ(23=DSBバンク)がフランスのエロディ・トゥフェ(26=メニキーニ)をゴール勝負で制して優勝した。トゥフェと同じメニキーニに所属する沖美穂(33)もこの大会に参戦。以下は同選手からのレポート。

 朝からとても快晴だった。レース前のミーティングで、「今日は石畳が5カ所と激坂(23%)が3カ所ある」とのこと。石畳の道は前方で展開しないと落車やパンクにあった選手を抜くのも体力を使うので、とにかく前にいることが大事だ。「必ずアタックには乗る」と言った内容のものが指示された。私は160人という人数と風、石畳のことを考えると緊張した。
 でも体調はよかった。スタートしてみるとやはりどの選手も考えていることが一緒で、位置争いが続いた。スタート前にギヤの調子が悪かったので、調整していてスタート時間のギリギリにスタート地点に行ったために後方からのスタートを余儀なくされた。そのためコーナーごとにフルブレーキをしてなかなか前にいけない。それでも絶対に前に行かないと大変な目に遭うのが分かっていたので、無理やり最初の石畳のセクションで前方に行った。
 そしていよいよ石畳が始まった。昨年はロデオのように跳ね返った道が、この日はスイスイ進む。その理由の1つとして前日、パリ~ルーべに出場するFumy(別府史之)とSkypで話し、空気圧についてアドバイスをもらったので調整したのだ。
 石畳を終えてみたら先頭グループで通過していた。そこにはチームメートのエロディとオリビアがいた。そして2つ目の石畳に入ったところでオリビアがパンクしてその弾みでタイヤが外れて落車した。監督の指示で私とエロディはオリビアを置いて先頭グループをキープした。
 3つ目の石畳でエロディがパンクし、第1集団はとうとう私だけになった。スプリンターのロシャールもだ。集団を追いかけている状態のときに監督から指示が入り、エロディとロシャールが第1集団に戻るまで、「何としても全ての強豪チームのアタックに乗るように」と言われた。そのとおりに全ての強豪チームのアタックに乗ったので、どれもアタックは決まらず、集団が落ちついた時に2人は復帰してきた。
 そこから、エロディと私は交互にアタックに乗り、そうこうして最後の激坂に入った。世界チャンピオンのボスとワールドカップリーダーのクックがアタックをし、そこにエロディが追走した。6人のエスケープが決まり、私はロシャールがどこにいるかを確認し、ゴールに向かった。
 もう既に足があまり残っていないのが監督も私自身も分かっていた。私のそれからの仕事はロシャールを前に連れていくこと。そして残り2kmで前につれて行き、700mで私は力尽きそのままみんなに抜かれゴールした。
 結果はエロディが2位、ロシャールが6位、私は41位。今年のワールドカップでチームが表彰台に上ったのは初めてで、みんなで喜んだ。私自身も調子が良いのが感じとれたし、よく動いた。満足。夕食はシャンパンとケーキを食べた。
《編集部》
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