
今週は京都競馬場で、第173回天皇賞春(GI、芝3200m)が行われる。伝統の春の盾に15頭の精鋭が集結した。
ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬15頭の全頭診断を行う。
◆【天皇賞春2026予想/枠順】人気サイドは枠の影響なし 伏兵なら馬券内率60%超の“内の先行馬”と“外の差し馬”
■天皇賞春2026 出走予定馬全頭診断
・1枠1番 ヴェルミセル
直近3戦はいずれも掲示板外。厳しい。
・2枠2番 サンライズソレイユ
オープンクラスでは苦戦が続く馬。このメンバー相手に上位進出のハードルは高いと言わざるを得ない。
・2枠3番 アドマイヤテラ
阪神大賞典をレコードで制して臨む馬。当時は1枠1番を活かしたロスのない立ち回りで、長距離戦を熟知した鞍上・武豊騎手の手腕が光ったレースだった。あの再現は簡単ではないものの。今回も2枠3番の好枠をゲット。道中からレースを動かしうる存在だったスティンガーグラスの回避は追い風と言えるし、このシチュエーションなら評価は下げられない。
・3枠4番 アクアヴァーナル
前走阪神大賞典はアドマイヤテラの2着。当時は同馬より前めでレースを運んだ結果、絶好の目標となってしまった印象だ。それでも牡馬混合重賞での2着は立派。京都芝外回りは【2.3.0.0】連対率100%。牡馬牝馬の3歳クラシック勝利と勢いに乗る鞍上・松山弘平騎手が手綱を握る点も不気味に映る。
・3枠5番 ケイアイサンデラ
障害レースを経てのGI参戦。ローテーション面で厳しい印象は否めない。
・4枠6番 エヒト
オープンクラスの京都芝外回りは【0.0.0.2】と好走歴なし。小回り適性が高く、舞台適性に疑問が残る。
・4枠7番 クロワデュノール
復権を期した前走大阪杯を完勝。メイショウタバルが刻んだ消耗戦のラップに対応し、同馬をねじ伏せたレースぶりは着差以上の強さを感じた。うっすらと囁かれていた早熟性を完全に払しょくしただけでなく、デビュー時との比較で40キロ以上ボリュームアップした馬体重から成長の跡は確か。当日8Rまで稍重だった日本ダービーを先行押し切りはスタミナがないとできない芸当で、死角らしい死角は見当たらない。
・5枠8番 シンエンペラー
直近のレースは勝ち馬と1秒以上離されるレースが目立っている。2歳時からGI戦線で好勝負を演じていた馬でもあり、ピークアウトの感は否めない。
・5枠9番 プレシャスデイ
3勝クラスですら馬券外に敗れてしまう現状。厳しい。
・6枠10番 マイネルカンパーナ
休み明け2戦目は【0.0.0.4】とパフォーマンスを落す傾向にある馬。変わり身は望み薄だろう。
・6枠11番 タガノデュード
15頭立ての13番人気に甘んじていた前走大阪杯。それでも上がり3F最速の脚で4着と大健闘をみせた。ここも上位進出を期待したいところだが、自身最長距離の芝2400mを使われた2戦はいずも条件戦で連対外。さらなる上積みを望むのは酷に映る。
・7枠12番 ヘデントール
ディフェンディング・チャンピオンが連覇を目指して参戦。長期休養明けの前走京都記念8着を不安に見る向きもあるが、冬場の休み明けかつ関西圏、さらに前残りの展開が重なったなかでのレースゆえ参考外で良いだろう。2014年以降、京都開催の本レースにおいて天皇賞・春もしくは菊花賞連対馬は10年連続馬券内。当然、ここでも印は必要と判断する。
・7枠13番 ミステリーウェイ
斤量58キロの近2走はいずれもフタ桁着順と精彩を欠いている。引き続き58キロで臨むここでの一変は厳しい印象だ。
・8枠14番 ホーエリート
馬番フタ桁番の重賞は【0.0.0.4】と好走歴がない馬。8枠14番を引き当ててしまったここでの強調材料は乏しい。
・8枠15番 ヴェルテンベルク
古馬になって以降、オープンクラスでは【0.0.0.4】。GIのメンバー相手では厳しいだろう。
Winsightより一部編集・転載(2026年4月30日 18:00公開の記事)
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著者プロフィール
田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在は競馬メディア『Winsight』で予想コラム執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。



