
プロボクシング・スーパーバンタム級の世界4団体統一王者・井上尚弥(大橋)は、27日にサウジアラビア・リヤドでWBC同級2位のアラン・ピカソ(メキシコ)と対戦する。
米専門メディア『ボクシング・シーン』は25日付の記事でこの一戦を展望。著名プロモーターによる予想を紹介している。
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■「パワーではイノウエが上回る」
井上は2025年に入り、1月のキム・イェジュン(韓国)、5月のラモン・カルデナス(米国)、9月のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との試合を制し、戦績を31勝(27KO)に伸ばした。今回のサウジアラビアでの一戦は、2025年4試合目として大きな注目を集めている。
『ボクシング・シーン』は25日に公開した記事内で、井上とピカソの戦いを展望。マニー・パッキャオ(フィリピン)の右腕としても知られるプロモーターのショーン・ギボンズ氏がこの一戦に言及している。
ギボンズ氏は、「デビッド(ピカソ)の心、魂、意欲、そして勝利への信念は誰にも劣らない」と高く評価。そのうえで、「パワーではイノウエが上回る」とし、「デビッドが勝つための鍵は、距離を詰めてイノウエのボディを攻めること」と分析している。
一方で、「イノウエのボクシングは、スピード、パワー、そしてIQのすべてを兼ね備えている」と、井上の総合力を称賛。「デビッドが勝利を収めるには、短距離走ではなくマラソンのような戦いが必要」と語り、持久戦での勝負を求められるとの見解を示した。
井上にとっては、来年5月にも実現が期待される元WBC&IBF世界バンタム級統一王者・中谷潤人(M.T)とのビッグマッチに向けた重要な試金石。2025年を締めくくるこの大一番を制するのは、果たしてどちらか。
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