
米スポーツ専門局『ESPN』は、先週のウインターミーティング(WM)に出席した監督たちに様々なテーマでインタビューを実施。その回答を電子版で公開した。「試合の行方が決まる局面で一番対戦したくないスラッガーは誰ですか」という問いに対しては、大谷翔平投手(ドジャース)の名前も挙がった。
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■ベッツ、シュワーバーの名前も挙がる
10日(日本時間11日)まで米フロリダ州オーランドで行われたWM。移籍交渉など様々な議論が交わされる場で、『ESPN』は出席した監督たちにインタビュー。「試合の行方が決まる局面で一番対戦したくないスラッガーは誰ですか」という投げ掛けも行った。
回答した監督は6人とやや少なめだったが、結果は大谷、ムーキー・ベッツ内野手(ドジャース)、カイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)がそれぞれ1票。そして、フレディ・フリーマン内野手(ドジャース)と答えた監督が最も多く、3票を集めた。
今季途中で代行に就任、来季から正式に指揮を執るウォーレン・シェーファー監督(ロッキーズ)は、「ショウヘイかな。彼はかなり勝負強い」と話し、大谷を挙げた。今季の大谷はロッキーズ相手に打率.341、5本塁打、11打点と大暴れ。同地区の指揮官としては、打たれたイメージが強く残っていた可能性が高い。
フリーマンと答えたのは、パット・マーフィー監督(ブルワーズ)、スキップ・シューマッカー監督(レンジャーズ)、トーリ・ロブロ監督(ダイヤモンドバックス)の3人だった。
■「オオタニは最高の打者だが……」
シューマッカー監督は、その理由について「右投手でも左投手でも打つ。スイングにも無駄がなく“完成された打者”だ。フィールド全体に打ち分けられるし、振るべき球をしっかり見極めることができる。四球も選ぶことができるから、ボール球を振らせてアウトにすることはできない。ストライクゾーンをよく分かっていて、無理をしないし、必ずインプレーにする。もちろん、オオタニは最高の打者だが、対戦したくないのはフレディだ」と説明した。
ロブロ監督は「フレディという打者は、投手がどのように攻めてくるかを理解し、それに応じて自分のアプローチを調整できる。つまり、こちらの思惑通りにはならないんだ。二塁打が必要な場面では二塁打を打ち、単打でいい場面では、きちんと出塁する方法を見つけ出す」と称えた。
マーフィー監督は「フレディは試合の行方がかかる場面で、何年もの間ずっと我々を圧倒してきた。何度もそれをやってきて、私たちの心を打ち砕いてきたんだ」と、過去の対戦を振り返った。
サンプル数が少ないとはいえ、ドジャースの誇るMVPトリオがしっかり名前を連ねる結果になった。やはり王者の強さの根源には、3人の力があるようだ。
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