
球団初の2年連続世界一を成し遂げたドジャースは、来季に向けて新たなチーム作りを進めている。黄金期を築く常勝軍団の今オフの動きには、注目が集まっている。
そんな中、現地メディア『ドジャース・ネーション』は23日(日本時間24日)、2015年から7シーズンにわたってドジャースでプレーしたスター選手の復帰の可能性を報じた。
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■2020年のWS制覇の立役者
コーリー・シーガー内野手は2015年にドジャースでメジャーデビューし、翌16年には新人王とシルバースラッガー賞をダブル受賞。メジャー屈指の遊撃手へと成長し、22年からはレンジャーズに活躍の場を移した。
現地メディアの『ドジャース・ネーション』は23日(同24日)、「もしコーリー・シーガーがトレード対象になった場合、ドジャースは彼を復帰させるべきか?」と題した記事を掲載。スター遊撃手の古巣復帰の可能性に言及した。
記事内では、シーガーがドジャース時代の2020年にワールドシリーズMVPを獲得した経歴(23年にはレンジャーズでも同賞を受賞)を紹介した上で、「ドジャースはシーガーの退団後、ショートの補強を試み、2024年以降はムーキー・ベッツを主に遊撃手として起用してきた」とチーム事情を説明している。
そのうえで、「外野手不足に直面しているドジャースが、シーガーを再獲得するという可能性はあるのか?」と問いかけ、ムーキー・ベッツ内野手を右翼に戻し、シーガーを遊撃に据える新たなオプションを提示した。
■指揮官はベッツへの信頼を強調
しかし、同記事のアーロン・コロマ記者は「興味深い問いではあるが、答えはノーだろう」と断言。その理由として、シーガーが2026年に32歳を迎えること、レンジャーズとの契約が6年残っており高額であること、そして25年シーズンに3度故障者リスト(IL)入りした点を挙げている。
記事内では、デーブ・ロバーツ監督の「彼は優勝チームの遊撃手です」というコメントを引用し、ベッツが遊撃手2年目にしてゴールドグラブ賞の最終候補に入るなど、高い守備力を発揮していることを強調。さらに、「ドジャースの外野手問題については時間的余裕があり、今後数年間のラインナップを担える有望な若手もいる」として、内部育成の可能性も示唆している。
移籍市場が活発化する中、急浮上したシーガー復帰の話題。“外野手補強”という今オフの大きな課題に直面するドジャースが、どのような選択を取るのか。今後の動向から目が離せない。
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