
カブスのジェド・ホイヤー編成本部長が11日(日本時間12日)、米ネバダ州ラスベガスで開催されているGM会議に出席し、今オフの補強方針に言及。「焦点は投手陣になる」と明かし、日本勢にも興味を示した。
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■打線はタッカー不在でも問題なし
MLB公式サイトは「カブスの打線はカイル・タッカー外野手がフリーエージェント(FA)になったとはいえ、主力のベテラン組と若手有望株を合わせ、タッカーの穴を埋めるだけの選手がそろっている」と指摘。そのため、今オフの補強に関しては野手陣ではなく投手陣が中心になると予想した。
GM会議に出席したホイヤー編成本部長も「投手陣が我々の重点になる。トレードの可能性を探るつもりだし、FA市場についても調査する予定だ。マーケットのトップクラスだけではなく、マイナーリーグのFAにも目を向けていく」と球団の方針を明かした。
投手獲得に向けて「あらゆる可能性を考慮する」と話したホイヤー氏は、国際市場にも言及。「いい選手がたくさんいる。日本からは優れた選手が多くやってくるよね。韓国からもいい選手がくる。米国選手でも、(日韓を経由して)戻ってくる人たちがいる。だから、そういう市場には積極的に関わっていくつもりだ」と意気込んだ。
■今井獲りへ「今こそぜいたくを」
カブスはこれまでもダルビッシュ有投手や鈴木誠也外野手、今永昇太投手ら多くの日本選手と契約し、彼らの活躍を目の当たりにしてきた。MLB公式サイトは「カブスは海外スカウティングのための強力な体制とネットワークを構築している。メジャー移籍を目指す選手たちにとって、魅力的な新天地であり続けるだろう」と記した。
また、米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者も同日、「カブスはタッカーが退団すると予想されているものの、打線には依然として十分な長打力が残っている。来季チームの勝敗を左右するのは投手力であり、先発ローテーションの補強が必要だ」と記し、MLB公式サイトと同様の見解を示した。
その上で「今オフにはまだ27歳の投手が市場に出る。チームの推定年俸が総額1億5000万ドルと、それほど支出が多くないことを考えれば、今こそ少しぜいたくをするタイミングではないだろうか」とし、「イマイ・タツヤ(今井達也)と契約すべき」と訴えた。
同記者は、西武からポスティングでのメジャー挑戦が明らかとなった右腕を高く評価。争奪戦になったとしても、条件面で他球団に後れをとらないように促し、獲得を求めた。
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