
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が28日(日本時間29日)、ワールドシリーズ(WS)第4戦の試合前会見に登壇し、延長18回の激闘となった前日の第3戦を振り返った。
試合が延長19回までもつれ込んだ場合、当初は山本由伸投手ではなく、内野手のミゲル・ロハスが登板予定だったと明かした。
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■山本の救援志願がなければ投入
27日(同28日)のWS第3戦は、フレディ・フリーマン内野手のサヨナラ本塁打でドジャースが制した。しかし、試合は延長18回に及んだため、チームは10人の投手をマウンドに送り込み、残された投手は山本由伸、ブレイク・スネル、そして大谷翔平だけという事態になっていた。
もし、延長19回に入っていたらどうなっていたのか。ロバーツ監督が、会見でその舞台裏を明かした。「もし、ヤマモトが19回に投げられなかったら、次はロハスの予定だった。そんな状況だった。スネルは昨日のブルペン練習で投げ込んでいたし、ショウヘイは(試合の途中で)足をけいれんさせていた。だから、本当にロハスかヤマモトしかいなかった」と振り返った。
山本は25日(同26日)のWS第2戦で完投勝利を挙げたばかりだったが、第3戦ではチームの置かれた状況を見て、中1日での救援登板を志願し、ブルペンで肩を作っていた。しかし、指揮官は当初、山本ではなく、ロハスをマウンドに上げることも念頭に置いていたと語った。
■延長タイブレーク制の導入論も
ベテラン内野手のロハスはレギュラーシーズンにおいて、今季4度、キャリア通算でも8度の登板実績があるが、もちろん役割は敗戦処理。防御率9.00、被打率.366という成績になっている。
一方のブルージェイズサイドも第4戦先発のシェーン・ビーバー投手がブルペン待機。初戦に先発し、第5戦に先発予定のトレイ・イェサベージ投手は「シェーンがブルペンに向かうのを見た時、この状況なら何でもあり得ると思った。試合がどれだけ長引くか、それ次第だから」と話し、自分がマウンドに上がることも覚悟したと話した。そして、ブルージェイズも2人が投げた後は、野手が登板せざるを得なかった。
頂上決戦で、まさかの野手登板が行われていた可能性があり、レギュラーシーズン同様に延長タイブレーク制を求める声も上がりそうだ。
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